2026年版・4-6

パート・有期雇用労働法・労働者派遣法の一問一答

社会保険労務士(社労士)「労務管理その他の労働に関する一般常識」から、パート・有期雇用労働法・労働者派遣法に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

この分野の演習

全10問/解説つき・基本無料

アプリ形式で解く(全950問) 労務管理その他の労働に関する一般常識の要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問14-6

パートタイム・有期雇用労働法第8条が定める均衡待遇に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①事業主は、通常の労働者と短時間・有期雇用労働者との間で、職務内容や配置変更範囲等を考慮し、当該待遇の性質・目的に照らし不合理な待遇差を設けてはならないとされている。
  • ②均衡待遇の規定が適用され得るのは、職務内容及び人材活用の仕組みの両方が通常の労働者と完全に全く同一であると認められる短時間・有期雇用労働者のみに限られるとされている。
  • ③均衡待遇の規定は、福利厚生施設の利用などごく一部の待遇にのみ適用されるものであり、基本給や賞与といった賃金に関する各種の項目には適用されないとされている。
  • ④均衡待遇の規定に違反して不合理な待遇差を設けたことが客観的に認められる場合であっても、当該待遇の相違を是正する義務が事業主に生じることはないとされている。
答えと解説を見る
正解 ①事業主は、通常の労働者と短時間・有期雇用労働者との間で、職務内容や配置変更範囲等を考慮し、当該待遇の性質・目的に照らし不合理な待遇差を設けてはならないとされている。
解説
パートタイム・有期雇用労働法第8条は、職務内容や人材活用の仕組みなどが異なる場合であっても、その相違に応じた不合理でない範囲の待遇差にとどめるべきとする均衡待遇の原則を定めています。基本給、賞与、各種手当など、あらゆる待遇がその対象です。

他の選択肢が誤りの理由
②均衡待遇の規定は、職務内容が完全に同一でない場合(第9条の均等待遇の対象とならない場合)にこそ適用される規定です。③均衡待遇の規定は基本給や賞与を含むあらゆる待遇に及びます。④不合理な待遇差が認められる場合、事業主はその是正が求められ、違反があれば行政指導や裁判上の損害賠償請求の対象ともなり得ます。
問24-6

パートタイム・有期雇用労働法第9条が定める均等待遇に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  • ①均等待遇の規定は、職務内容が全く同一であり、雇用関係終了まで配置変更範囲も同一と見込まれる者にのみ限って適用されるとされる。
  • ②均等待遇の対象となる短時間・有期雇用労働者については、短時間・有期雇用労働者であることを理由とするあらゆる差別的取扱いが固く禁止される。
  • ③均等待遇の対象となる短時間・有期雇用労働者については、待遇の相違に合理的な理由があれば差別的取扱いをすることが認められるとされている。
  • ④均等待遇に関する上記の規定については、基本給や賞与、各種の手当など、待遇の決定に係るあらゆる要素に広く及ぶものとされている。
答えと解説を見る
正解 ③均等待遇の対象となる短時間・有期雇用労働者については、待遇の相違に合理的な理由があれば差別的取扱いをすることが認められるとされている。
解説
均等待遇の対象となる短時間・有期雇用労働者(職務内容及び人材活用の仕組みが通常の労働者と同一の者)については、差別的取扱いそのものが禁止されており、均衡待遇のように合理的な理由の有無で相違が許容される仕組みとは異なります。理由の如何を問わず同一の待遇とすることが求められます。

他の選択肢が正しい理由
①均等待遇の対象となる労働者の要件(職務内容及び人材活用の仕組みの同一性)を正しく説明しています。②短時間・有期雇用労働者であることを理由とする差別的取扱いの禁止を正しく説明しています。④均等待遇の規定が及ぶ範囲(あらゆる待遇要素)を正しく説明しています。
問34-6

パートタイム・有期雇用労働法が定める労働条件の明示及び説明義務に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①事業主は、短時間・有期雇用労働者を雇い入れたときは、口頭による簡単な説明のみで足り、文書の交付等による明示までは一切求められないとされている。
  • ②事業主は、短時間・有期雇用労働者を雇い入れたときは、速やかに、昇給、退職手当、賞与の有無等について、文書の交付等により明示しなければならないとされている。
  • ③短時間・有期雇用労働者から明確に求めがあった場合であっても常に、事業主がその待遇の相違の内容及び理由を説明する法律上の義務までは生じないものとされている。
  • ④事業主が労働条件について説明を求めた短時間・有期雇用労働者に対して不利益な取扱いをすることについては、法律上、特に何ら禁止されてはいないとされる。
答えと解説を見る
正解 ②事業主は、短時間・有期雇用労働者を雇い入れたときは、速やかに、昇給、退職手当、賞与の有無等について、文書の交付等により明示しなければならないとされている。
解説
パートタイム・有期雇用労働法第6条は、労働基準法上の労働条件明示事項に加え、昇給の有無、退職手当の有無、賞与の有無、相談窓口について、文書の交付等により明示することを事業主に義務付けています(労働者が希望した場合はファクシミリや電子メール等も可)。

他の選択肢が誤りの理由
①上記の事項は文書の交付等による明示が義務付けられており、口頭説明のみでは足りません。③事業主は、短時間・有期雇用労働者から求めがあった場合、通常の労働者との待遇の相違の内容及び理由を説明する義務を負います(第14条)。④説明を求めたことを理由とする不利益取扱いは同条第3項により禁止されています。
問44-6

労働者派遣法が定める労働者派遣の期間制限に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  • ①派遣先の同一の事業所が労働者派遣の役務の提供を受けることができる期間は、原則として3年が限度であるとされる。
  • ②派遣先の事業所単位の期間制限は、当該事業所の過半数労働組合等から意見を聴取すれば、さらに延長することができる。
  • ③派遣労働者が派遣先の同一組織単位(課などの単位)で働ける期間も、原則として3年が限度である(個人単位の制限)。
  • ④無期雇用の派遣労働者及び60歳以上の派遣労働者は、事業所単位・個人単位いずれの期間制限の対象にも当然になる。
答えと解説を見る
正解 ④無期雇用の派遣労働者及び60歳以上の派遣労働者は、事業所単位・個人単位いずれの期間制限の対象にも当然になる。
解説
派遣元事業主に無期雇用されている派遣労働者及び60歳以上の派遣労働者は、事業所単位・個人単位のいずれの期間制限の対象からも除外されています。これらの労働者は雇用の安定性が高い、又は既に定年後の就業であるといった事情が考慮されています。

他の選択肢が正しい理由
①事業所単位の期間制限(原則3年)を正しく説明しています。②過半数労働組合等からの意見聴取による延長の仕組みを正しく説明しています。③個人単位の期間制限(原則3年)を正しく説明しています。
問54-6

労働者派遣法が定める労働契約申込みみなし制度に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①派遣先が労働者派遣の禁止業務に派遣労働者を従事させた場合、その時点で派遣元との労働条件と同一の内容で労働契約を申し込んだものとされる。
  • ②労働契約申込みみなし制度が適用されるのは、派遣先が意図的に違法派遣を行った場合のみに限られており、過失による場合は適用されない。
  • ③労働契約申込みみなし制度によるみなし申込みの効力は、1か月間を経過すると消滅し、それ以降は派遣労働者が承諾することはできないとされている。
  • ④労働契約申込みみなし制度については、たとえ派遣先が偽装請負を行った場合であっても、この制度は一切適用されないものとされている。
答えと解説を見る
正解 ①派遣先が労働者派遣の禁止業務に派遣労働者を従事させた場合、その時点で派遣元との労働条件と同一の内容で労働契約を申し込んだものとされる。
解説
労働者派遣法第40条の6は、派遣先が派遣禁止業務への従事、無許可の派遣元からの受入れ、期間制限違反、偽装請負など一定の違法派遣を行った場合、派遣先がその時点の派遣労働者の労働条件と同一の内容で労働契約の申込みをしたものとみなす制度を定めています。

他の選択肢が誤りの理由
②この制度は派遣先が違法性を知らず、かつ知らなかったことに過失がなかった場合を除き適用され、意図的な違反に限定されるものではありません。③みなし申込みの効力は、申込みの時点から1年間存続し、1か月で消滅するものではありません。④偽装請負も労働契約申込みみなし制度の対象となる違法派遣の類型の一つです。
問64-6

労働者派遣法が定める労働者派遣の禁止業務に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  • ①港湾運送業務については、労働者派遣事業を行うことが原則として禁止されている。
  • ②建設業務については、労働者派遣事業を行うことが原則として禁止されているとされる。
  • ③医療関係の業務については、いかなる場合であっても労働者派遣を行うことができない。
  • ④警備業務については、労働者派遣事業を行うことが原則として禁止されている。
答えと解説を見る
正解 ③医療関係の業務については、いかなる場合であっても労働者派遣を行うことができない。
解説
医療関係の業務は原則として労働者派遣が禁止されていますが、へき地における医療の確保や産前産後休業・育児休業等の取得者の代替要員の確保など、一定の場合には例外的に労働者派遣が認められています。「いかなる場合であっても」認められないというのは誤りです。

他の選択肢が正しい理由
①②④港湾運送業務、建設業務、警備業務は、労働者派遣事業を行うことが原則として禁止されている業務として労働者派遣法及び政令に定められています。
問74-6

労働者派遣法が定める派遣労働者の同一労働同一賃金に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①派遣労働者の待遇は、派遣元と派遣先との間の合意があれば、派遣先均等・均衡方式と労使協定方式のいずれの方式によることも一切認められないとされる。
  • ②派遣元事業主は、派遣先均等・均衡方式又は一定の要件を満たす労使協定方式のいずれかにより、派遣労働者の待遇を確保しなければならないとされている。
  • ③労使協定方式を採用する場合、賃金水準は派遣元が独自に自由に定めることができ、同種業務の一般労働者の平均的な賃金水準を考慮する必要はない。
  • ④派遣先均等・均衡方式を採用する場合であっても、派遣先は、比較対象労働者の待遇に関する情報を派遣元に一切提供する必要はないとされる。
答えと解説を見る
正解 ②派遣元事業主は、派遣先均等・均衡方式又は一定の要件を満たす労使協定方式のいずれかにより、派遣労働者の待遇を確保しなければならないとされている。
解説
派遣労働者の同一労働同一賃金の実現方法としては、派遣先の通常の労働者との均等・均衡待遇を確保する「派遣先均等・均衡方式」と、一定の要件を満たす労使協定に基づき待遇を確保する「労使協定方式」の2つがあり、派遣元事業主はいずれかの方式により待遇を確保しなければなりません。

他の選択肢が誤りの理由
①派遣元事業主はこの2つの方式のいずれかを必ず採用しなければならず、どちらも用いないことは認められません。③労使協定方式を採用する場合、賃金水準は同種業務に従事する一般労働者の平均的な賃金額と同等以上とすることが要件とされています。④派遣先均等・均衡方式を採用する場合、派遣先は比較対象労働者の待遇等に関する情報を派遣元に提供する義務を負います。
問84-6

有期雇用労働者との労働契約締結時における事業主の義務に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  • ①事業主は、有期労働契約の締結に際し、労働基準法に基づいて、契約期間や更新の有無等の労働条件を必ず明示しなければならない。
  • ②有期労働契約を更新する場合の基準を定めているときは、その基準についても必ず明示することが求められるものと定められている。
  • ③無期転換申込権が発生する契約更新時には、無期転換を申し込むことができる旨や無期転換後の労働条件について、明示することが求められる。
  • ④有期労働契約の締結に際しては、契約を更新する場合があるかどうかを明示する必要はなく、明示しなくても法令上何ら問題はない。
答えと解説を見る
正解 ④有期労働契約の締結に際しては、契約を更新する場合があるかどうかを明示する必要はなく、明示しなくても法令上何ら問題はない。
解説
労働基準法に基づく労働条件明示のルール及びその関連告示により、有期労働契約の締結に際しては、契約更新の有無(自動的に更新する、更新する場合があり得る、更新しない等)を明示することが求められています。明示しなくてよいというのは誤りです。

他の選択肢が正しい理由
①有期労働契約の締結時に契約期間等の労働条件を明示する義務を正しく説明しています。②更新の基準を定めている場合の明示義務を正しく説明しています。③無期転換申込権が発生する更新時における明示事項の追加(2024年4月施行の明示ルール強化)を正しく説明しています。
問94-6

パートタイム・有期雇用労働法の目的及び対象労働者に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①パートタイム・有期雇用労働法は、短時間労働者及び有期雇用労働者について、通常の労働者との均衡のとれた待遇の確保等を図ることを目的とするものとされている。
  • ②パートタイム・有期雇用労働法の対象となる短時間労働者とは、1週間当たりの所定労働時間が同一事業所の通常の労働者の所定労働時間と比較して常に長い者をいう。
  • ③パートタイム・有期雇用労働法については、短時間で働く労働者のみを対象としており、有期雇用労働者は一切例外なく対象に含まれないものとされている。
  • ④パートタイム・有期雇用労働法は、事業主に対して、短時間・有期雇用労働者の正社員への転換を推進する措置を講ずる義務を特に課していないとされる。
答えと解説を見る
正解 ①パートタイム・有期雇用労働法は、短時間労働者及び有期雇用労働者について、通常の労働者との均衡のとれた待遇の確保等を図ることを目的とするものとされている。
解説
パートタイム・有期雇用労働法第1条は、短時間労働者及び有期雇用労働者について、適正な労働条件の確保、雇用管理の改善、通常の労働者への転換の推進、通常の労働者との均衡のとれた待遇の確保等を図ることを目的として掲げています。

他の選択肢が誤りの理由
②短時間労働者とは、1週間の所定労働時間が通常の労働者に比べて「短い」労働者をいい、「長い」労働者ではありません。③同法は短時間労働者だけでなく有期雇用労働者も対象としています(2020年施行の法改正で対象が拡大されました)。④事業主には、通常の労働者への転換を推進するための措置(募集情報の周知、社内公募の実施等)を講ずる義務が課されています。
問104-6

労働者派遣法が定める派遣元事業主及び派遣先が講ずべき措置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  • ①派遣元事業主は、労働者派遣をしようとするときは、派遣労働者に対し、派遣先の事業所の名称や就業場所等の就業条件を明示しなければならない。
  • ②派遣先は、派遣元事業主との労働者派遣契約に定める就業条件に従って、常に派遣労働者を就業させなければならないものとされている。
  • ③派遣先は、派遣労働者から苦情の申出を受けた場合であっても、当該苦情を派遣元事業主に通知したり、自ら処理したりする義務を負わない。
  • ④派遣元事業主は、派遣労働者に対し、教育訓練やキャリアコンサルティングの機会を確保する等の措置を講ずるよう努めなければならない。
答えと解説を見る
正解 ③派遣先は、派遣労働者から苦情の申出を受けた場合であっても、当該苦情を派遣元事業主に通知したり、自ら処理したりする義務を負わない。
解説
派遣先は、派遣労働者から就業に関する苦情の申出を受けたときは、その内容を派遣元事業主に通知するとともに、派遣元事業主との密接な連携の下に、誠意をもって、遅滞なく、当該苦情の適切かつ迅速な処理を図らなければならないとされています。義務を負わないというのは誤りです。

他の選択肢が正しい理由
①派遣元事業主による就業条件の明示義務を正しく説明しています。②派遣先による労働者派遣契約の定めに従った就業をさせる義務を正しく説明しています。④派遣元事業主によるキャリア形成支援の努力義務(段階的かつ体系的な教育訓練の実施義務を含む)を正しく説明しています。

社会保険労務士(社労士)の対策問題(全950問)に戻る

※本ページはアクセス解析のためCookieを利用し、その情報を外部(Google)へ送信しています。

※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。