2026年版・4-10

労働経済・労働統計の一問一答

社会保険労務士(社労士)「労務管理その他の労働に関する一般常識」から、労働経済・労働統計に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問14-10

労働力調査に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①労働力調査は、総務省統計局が実施する調査であり、全国の世帯を対象として、雇用・失業の実態を毎月明らかにすることを目的とするものとされている。
  • ②労働力調査は、厚生労働省が実施する調査であり、すべての事業所を対象として労働時間や賃金の実態を毎月明らかにすることを主な目的としているとされる。
  • ③労働力調査は、5年に一度のみ必ず実施される調査であるとされ、毎月の詳細な雇用情勢の変化を把握することは全く一切できないとされている。
  • ④労働力調査の調査対象は、企業などの各法人のみに厳格に限られるものとされており、個人の各世帯は調査対象には一切含まれないとされている。
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正解 ①労働力調査は、総務省統計局が実施する調査であり、全国の世帯を対象として、雇用・失業の実態を毎月明らかにすることを目的とするものとされている。
解説
労働力調査は、総務省統計局が毎月実施する調査であり、全国の世帯を対象に、就業者・完全失業者・非労働力人口の状況等を把握し、完全失業率などの雇用・失業に関する基礎資料を毎月公表しています。

他の選択肢が誤りの理由
②これは労働力調査ではなく毎月勤労統計調査(厚生労働省が事業所を対象に実施)の説明です。③労働力調査は毎月実施される調査であり、5年に一度ではありません(なお就業構造基本調査は5年ごとに実施される別の調査です)。④労働力調査は世帯を対象とする調査であり、個人の世帯が調査対象の中心です。
問24-10

労働力調査における「完全失業者」の定義に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  • ①完全失業者に該当するためには、調査週間中に仕事を全く一切していないこと(就業者でないこと)が必須の要件の一つとされている。
  • ②完全失業者に該当するためには、仕事があれば直ちにいつでも就くことができることが最も必須の要件の一つとされている。
  • ③完全失業者に該当するためには、調査週間中に求職活動をしていたことは要件とされておらず、単に無職であれば足りるとされている。
  • ④完全失業者の定義における求職活動には、過去に行った求職活動の結果を待っている場合も当然に含まれるものとされている。
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正解 ③完全失業者に該当するためには、調査週間中に求職活動をしていたことは要件とされておらず、単に無職であれば足りるとされている。
解説
労働力調査上の完全失業者は、①仕事がなく調査週間中に少しも仕事をしなかったこと、②仕事があればすぐ就くことができること、③調査週間中に仕事を探す活動や事業を始める準備をしていたこと(過去の求職活動の結果を待っている場合を含む)、の3条件をすべて満たす者をいいます。求職活動をしていたことは要件の一つであり、単に無職であるだけでは完全失業者には該当しません。

他の選択肢が正しい理由
①②完全失業者の3要件のうち2つを正しく説明しています。④過去の求職活動の結果を待っている場合も求職活動をしていたものとして扱われる点を正しく説明しています。
問34-10

毎月勤労統計調査に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①毎月勤労統計調査は、総務省統計局が実施する調査であり、全国すべての世帯を対象として賃金や労働時間の実態を明らかにすることを主目的としている。
  • ②毎月勤労統計調査は、厚生労働省が実施する調査であり、事業所を対象として賃金、労働時間及び雇用の変動を毎月明らかにする調査であるとされている。
  • ③毎月勤労統計調査の対象事業所には、常時5人未満の労働者を雇用する事業所は含まれるが、5人以上の事業所は対象外であるとされている。
  • ④毎月勤労統計調査は、労働者個人のみを対象として、複数の職場を掛け持ちする場合の合計の労働時間を常に集計する調査であるものとされる。
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正解 ②毎月勤労統計調査は、厚生労働省が実施する調査であり、事業所を対象として賃金、労働時間及び雇用の変動を毎月明らかにする調査であるとされている。
解説
毎月勤労統計調査は、厚生労働省が実施する基幹統計調査であり、常用労働者5人以上を雇用する事業所などを対象として、賃金、労働時間及び雇用の変動を毎月明らかにすることを目的としています。雇用保険の基本手当日額の算定などにも活用されています。

他の選択肢が誤りの理由
①これは労働力調査(総務省統計局が世帯を対象に実施)の説明であり、毎月勤労統計調査ではありません。③毎月勤労統計調査は常時5人以上の労働者を雇用する事業所を主な対象としており、5人未満の事業所を除外している点が逆になっています。④毎月勤労統計調査は事業所を対象とする調査であり、個人を対象として複数就業の合計労働時間を調べるものではありません(その点は労働力調査と異なります)。
問44-10

労働力調査における「就業者」に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  • ①就業者とは、調査週間中に、賃金、給料、諸手当、内職収入等の収入を伴う仕事を1時間以上した者をいう。
  • ②就業者には、自営業主や家族従業者のほか、休業者(仕事を持ちながら病気等で休んでいた者)も含まれる。
  • ③労働力人口は、15歳以上人口のうち就業者と完全失業者を合わせたものであるとされている。
  • ④就業者に該当するためには、調査週間中に少なくとも週35時間以上の仕事をしたことが必要である。
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正解 ④就業者に該当するためには、調査週間中に少なくとも週35時間以上の仕事をしたことが必要である。
解説
労働力調査上の就業者は、調査週間中に収入を伴う仕事を1時間以上した者をいい、35時間という基準はありません。就業者の判定基準はあくまで1時間以上の有収入労働です。

他の選択肢が正しい理由
①就業者の定義(1時間以上の有収入労働)を正しく説明しています。②休業者も就業者に含まれる点を正しく説明しています。③労働力人口の定義(就業者+完全失業者)を正しく説明しています。
問54-10

賃金構造基本統計調査に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①賃金構造基本統計調査は、厚生労働省が実施する調査であり、労働者の雇用形態、職種、性、年齢等の属性別に賃金の実態を明らかにする調査であるとされている。
  • ②賃金構造基本統計調査は、労働組合が全く独自に企画し、実施している調査であるとされ、政府による公式な統計調査には一切位置付けられていないとされている。
  • ③賃金構造基本統計調査の調査事項には、労働者の属性別の賃金額は含まれておらず、企業全体の総人件費のみを通常一律に調査するものとされている。
  • ④賃金構造基本統計調査というものは、各事業所を対象として毎月実施される調査であるとされており、年ごとの結果は一切公表されないとされている。
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正解 ①賃金構造基本統計調査は、厚生労働省が実施する調査であり、労働者の雇用形態、職種、性、年齢等の属性別に賃金の実態を明らかにする調査であるとされている。
解説
賃金構造基本統計調査は、厚生労働省が実施する基幹統計調査であり、主要産業に雇用される労働者について、雇用形態、就業形態、職種、性、年齢、学歴、勤続年数、経験年数等、属性ごとの詳細な賃金の実態を明らかにすることを目的としています。毎月勤労統計調査に比べ、より詳細な属性別の分析が可能です。

他の選択肢が誤りの理由
②賃金構造基本統計調査は厚生労働省が実施する政府の基幹統計調査であり、労働組合が独自に実施するものではありません。③調査事項には労働者個人の属性別の賃金額が中心的に含まれます。④賃金構造基本統計調査は原則として毎年実施され、その結果が公表されています。
問64-10

就労条件総合調査に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  • ①就労条件総合調査は、厚生労働省が実施する調査であり、企業の労働時間制度や賃金制度等の現状を調査するものである。
  • ②就労条件総合調査の調査事項には、年間休日総数やみなし労働時間制の導入状況などが含まれるものとされている。
  • ③就労条件総合調査は、労働者個人のみを対象とした調査であり、企業に対する調査は一切行われないとされている。
  • ④就労条件総合調査の調査事項には、定年制の状況や退職給付(一時金・年金)制度の状況なども含まれるとされる。
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正解 ③就労条件総合調査は、労働者個人のみを対象とした調査であり、企業に対する調査は一切行われないとされている。
解説
就労条件総合調査は、企業を対象として、労働時間制度、賃金制度、定年制、退職給付制度等について総合的に調査するものであり、労働者個人ではなく企業(事業所・企業)が調査の対象です。

他の選択肢が正しい理由
①調査の実施主体と目的を正しく説明しています。②年間休日総数やみなし労働時間制の導入状況が調査事項に含まれる点を正しく説明しています。④定年制や退職給付制度の状況が調査事項に含まれる点を正しく説明しています。
問74-10

労働経済動向調査に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①労働経済動向調査は、5年にたった一度だけ実施される調査であり、労働者一人ひとりの生涯賃金の推移のみを調べることを主な目的としているとされる。
  • ②労働経済動向調査は、厚生労働省が四半期ごとに実施する調査であり、事業所の労働力の過不足状況等、雇用の動向を把握する調査であるとされている。
  • ③労働経済動向調査は、日本銀行が全く独自に実施する調査であるとされており、全国すべての企業の景況感のみを調べる調査であるとされている。
  • ④労働経済動向調査における調査対象は労働組合のみに限定されており、各事業所についてはこの調査の対象には含まれないものとされている。
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正解 ②労働経済動向調査は、厚生労働省が四半期ごとに実施する調査であり、事業所の労働力の過不足状況等、雇用の動向を把握する調査であるとされている。
解説
労働経済動向調査は、厚生労働省が年4回(四半期ごと)実施する調査であり、事業所における労働力の過不足状況、雇用調整の実施状況、新卒者の採用内定状況等、雇用に関する短期的な動向を把握することを目的としています。

他の選択肢が誤りの理由
①労働経済動向調査は四半期ごとに実施される調査であり、5年に一度ではありません。また生涯賃金の推移を調べる調査でもありません。③労働経済動向調査は厚生労働省が実施する調査であり、日本銀行が実施する調査(いわゆる日銀短観)とは異なります。④調査対象は事業所であり、労働組合のみを対象とするものではありません。
問84-10

有効求人倍率に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  • ①有効求人倍率は、公共職業安定所(ハローワーク)における有効求職者数に対する有効求人数の割合として算出されるものとされる。
  • ②有効求人倍率は、職業安定業務統計の一つとして、厚生労働省が毎月必ず公表し続けている重要な指標であるものと明確にされている。
  • ③有効求人倍率は、ハローワークを通じた求人求職の状況に基づく指標であるため、民間の求人サイトを通じた採用活動の状況は一切反映されない。
  • ④有効求人倍率は、労働力調査における完全失業率と同一の調査に基づいて算出される指標であり、算出方法や調査対象に違いはないとされている。
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正解 ④有効求人倍率は、労働力調査における完全失業率と同一の調査に基づいて算出される指標であり、算出方法や調査対象に違いはないとされている。
解説
有効求人倍率は公共職業安定所の窓口業務から得られる職業安定業務統計(厚生労働省)に基づく指標であるのに対し、完全失業率は総務省統計局が実施する労働力調査(世帯調査)に基づく指標であり、実施主体、調査方法、調査対象がいずれも異なります。

他の選択肢が正しい理由
①有効求人倍率の算出方法(有効求人数÷有効求職者数)を正しく説明しています。②職業安定業務統計として厚生労働省が毎月公表している点を正しく説明しています。③ハローワークを通じた求人・求職の状況に基づく指標であるため、民間求人サイトのみを通じた採用活動等は反映されないという限界を正しく説明しています。
問94-10

厚生労働省が公表する「労働経済の分析」(いわゆる労働経済白書)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①労働経済白書は、厚生労働省が毎年作成し公表している、雇用、労働時間、賃金等の労働経済の動向を分析した年次報告書であるとされている。
  • ②労働経済白書は、労働組合が全く独自に発行している機関誌であるものとされており、政府による公式な報告書では決して全くないとされている。
  • ③労働経済白書というものは、5年にたった一度だけ、国勢調査の結果と合わせて常に詳細に公表されるものと法律上定められている。
  • ④労働経済白書は、諸外国のあらゆる労働法制の全条文を詳細に逐条解説することのみを唯一の目的とした文書であるものとされている。
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正解 ①労働経済白書は、厚生労働省が毎年作成し公表している、雇用、労働時間、賃金等の労働経済の動向を分析した年次報告書であるとされている。
解説
「労働経済の分析」(労働経済白書)は、厚生労働省が毎年作成し公表している年次報告書であり、その年の雇用情勢、労働時間、賃金等の労働経済の動向について、各種統計データに基づく分析を行っています。

他の選択肢が誤りの理由
②労働経済白書は厚生労働省が作成する政府の公式な報告書であり、労働組合の機関誌ではありません。③労働経済白書は毎年公表されるものであり、5年に一度ではありません。④労働経済白書は労働経済の動向分析を目的とするものであり、諸外国の労働法制の逐条解説を目的とした文書ではありません。
問104-10

労働力調査と毎月勤労統計調査の違いに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  • ①労働力調査は世帯を対象とする調査であるのに対し、毎月勤労統計調査では事業所のみを常に対象とする調査であるとされている。
  • ②同一労働者が複数事業所で働く場合、毎月勤労統計調査では事業所ごとの労働時間が計上されるが、労働力調査ではその合計時間が把握される。
  • ③労働力調査と毎月勤労統計調査は、いずれも厚生労働省が同一の調査票を用いて実施している、実質的に全く同一の調査であるとされている。
  • ④労働力調査は主に完全失業率の算出に用いられ、毎月勤労統計調査は主に賃金や労働時間の動向の把握に用いられるとされている。
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正解 ③労働力調査と毎月勤労統計調査は、いずれも厚生労働省が同一の調査票を用いて実施している、実質的に全く同一の調査であるとされている。
解説
労働力調査は総務省統計局が実施する世帯対象の調査であるのに対し、毎月勤労統計調査は厚生労働省が実施する事業所対象の調査であり、実施主体、調査対象、調査票のいずれも異なる別個の統計調査です。

他の選択肢が正しい理由
①世帯対象と事業所対象という調査対象の違いを正しく説明しています。②複数就業者の労働時間の扱いの違いを正しく説明しています。④それぞれの調査結果の代表的な活用先(完全失業率、賃金・労働時間動向)を正しく説明しています。

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