2026年版・1-9

災害補償・労働基準監督機関の一問一答

社会保険労務士(社労士)「労働基準法・労働安全衛生法」から、災害補償・労働基準監督機関に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問11-9

労働基準法第75条が定める療養補償に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①労働者が業務上負傷し、又は疾病にかかった場合、使用者は、その費用で必要な療養を行い、又は必要な療養の費用を負担しなければならない。
  • ②労働者が業務上負傷し、又は疾病にかかった場合であっても、使用者は療養に必要な費用の一部のみを負担すれば足りるとされている。
  • ③療養補償の対象となる業務上の負傷又は疾病については、事業場の施設内で発生したものに限られると、この規定に明確にされている。
  • ④使用者は、労働者が業務上負傷し、又は疾病にかかった場合、療養に代えて金銭を支払うことで、療養そのものを行う義務を免れることができる。
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正解 ①労働者が業務上負傷し、又は疾病にかかった場合、使用者は、その費用で必要な療養を行い、又は必要な療養の費用を負担しなければならない。
解説
労働基準法第75条は、労働者が業務上負傷し、又は疾病にかかった場合、使用者はその費用で必要な療養を行い、又は必要な療養の費用を負担しなければならないと定めています。業務上の負傷疾病の範囲や療養補償の内容は、厚生労働省令で定める基準によります。

他の選択肢が誤りの理由
②は誤りです。使用者は必要な療養の費用の全部を負担しなければならず、一部のみで足りるものではありません。③は誤りです。療養補償の対象は業務上の負傷疾病であればよく、発生場所が事業場の施設内に限定されるものではありません。④は誤りです。使用者は必要な療養そのものを行うか、その費用を負担する義務を負い、金銭の支払により一律にこの義務を免れることはできません。
問21-9

労働基準法第76条が定める休業補償に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①労働者が業務上の負傷又は疾病による療養のため労働できず賃金を受けない場合、使用者は平均賃金の100分の60の休業補償を行わねばならない。
  • ②休業補償は、労働者が療養のため労働できず賃金を受けない場合であっても、その最初の3日間についてのみ支払う必要がないとされている。
  • ③休業補償の額は平均賃金の100分の60が基準だが、労働者災害補償保険法の休業補償給付と合わせて実務上はこれを上回る給付が行われるとされる。
  • ④休業補償は、労働者が現実に賃金を受けていないことを要件とし、賃金の一部でも支払われていれば、支払われた部分に応じて調整され得る。
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正解 ②休業補償は、労働者が療養のため労働できず賃金を受けない場合であっても、その最初の3日間についてのみ支払う必要がないとされている。
解説
労働基準法第76条の休業補償には、待期期間のような支払を要しない期間の定めはなく、療養のため労働することができないために賃金を受けない日から支払う義務が生じます(なお、労働者災害補償保険法に基づく休業補償給付には最初の3日間を待期期間として給付対象外とする仕組みがあり、その間は労働基準法に基づく使用者の休業補償義務が生じます)。

他の選択肢が正しい理由
①は正しい内容です。休業補償の額は平均賃金の100分の60です。③は正しい内容です。労災保険からの休業補償給付等と合わせて、実務上は平均賃金の100分の60を上回る給付がなされる仕組みがあります。④は正しい内容です。休業補償は賃金を受けない場合に生じるものであり、賃金の一部支払いがあれば調整され得ます。
問31-9

労働基準法第77条が定める障害補償に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①障害補償は、業務上の傷病が治った場合に身体に障害が存するときには、その障害の程度にかかわらず一律同額が支払われる。
  • ②障害補償の額については、障害の程度が最も軽い等級であっても、必ず平均賃金の1000日分になるものと定められている。
  • ③障害補償は、業務上の傷病が治った場合に身体に障害が存するとき、程度に応じ平均賃金に一定日数を乗じた額を支払うものである。
  • ④障害補償の対象となる障害の範囲については、身体的な機能障害のみに限られており、精神的な障害はいかなる場合も対象とならない。
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正解 ③障害補償は、業務上の傷病が治った場合に身体に障害が存するとき、程度に応じ平均賃金に一定日数を乗じた額を支払うものである。
解説
労働基準法第77条は、業務上負傷し、又は疾病にかかった労働者が治った場合において身体に障害が存するときは、その障害の程度に応じて厚生労働省令で定める障害等級ごとの日数を平均賃金に乗じた金額の障害補償を行わなければならないと定めています。

他の選択肢が誤りの理由
①は誤りです。障害補償は障害等級の別表に応じて金額が異なり、一律同額ではありません。②は誤りです。最も軽い等級の障害補償が平均賃金の1000日分となるものではなく、等級ごとに定められた日数はさまざまです。④は誤りです。障害補償の対象となる障害には、身体的な機能障害だけでなく、業務上の傷病に起因する精神的な障害も含まれ得ます。
問41-9

労働基準法第79条が定める遺族補償に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①労働者が業務上死亡した場合には、使用者は必ず、法律の定めに従い、その遺族に対して遺族補償を行わなければならない。
  • ②遺族補償の額については、必ず平均賃金の1000日分にちょうど相当する金額であると労働基準法上に明確に定められている。
  • ③遺族補償を受けるべき遺族の範囲及びその順位については、必ず厚生労働省令の規定によって細かく個別に定められている。
  • ④遺族補償は、労働者の死亡原因が業務上のものか私傷病によるものかを問わず、労働者が死亡した場合には常に支払われる。
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正解 ④遺族補償は、労働者の死亡原因が業務上のものか私傷病によるものかを問わず、労働者が死亡した場合には常に支払われる。
解説
労働基準法第79条の遺族補償は、労働者が「業務上死亡した場合」に使用者に支払義務が生じるものであり、業務外の私傷病等による死亡は、労働基準法上の災害補償の対象とはなりません。

他の選択肢が正しい理由
①は正しい内容です。業務上死亡の場合、使用者は遺族補償を行わなければなりません。②は正しい内容です。遺族補償の額は平均賃金の1000日分です。③は正しい内容です。遺族補償を受けるべき遺族の範囲及び順位は厚生労働省令で定められています。
問51-9

労働基準法第80条が定める葬祭料に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①労働者が業務上死亡した場合、使用者は、葬祭を行う者に対して、平均賃金の60日分の葬祭料を支払わなければならない。
  • ②労働者が業務上死亡した場合における葬祭料の額は、平均賃金の30日分であると法律上明確に定められている。
  • ③葬祭料は、遺族補償を受ける遺族本人が葬祭を行う場合に限り支払われ、それ以外の者が葬祭を行った場合には支払われない。
  • ④葬祭料の支払義務は、遺族補償の支払義務とは異なり、労働者災害補償保険法による給付が行われても重ねて使用者が負う。
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正解 ①労働者が業務上死亡した場合、使用者は、葬祭を行う者に対して、平均賃金の60日分の葬祭料を支払わなければならない。
解説
労働基準法第80条は、労働者が業務上死亡した場合、使用者は葬祭を行う者に対して平均賃金の60日分の葬祭料を支払わなければならないと定めています。

他の選択肢が誤りの理由
②は誤りです。葬祭料の額は平均賃金の30日分ではなく60日分です。③は誤りです。葬祭料は現実に葬祭を行う者に対して支払われるものであり、遺族補償を受ける遺族本人に限定されません。④は誤りです。葬祭料についても、労働者災害補償保険法に基づき同一の事由について保険給付(葬祭料・葬祭給付)が行われる場合には、使用者はその限度で労働基準法上の補償責任を免れます。
問61-9

労働基準法第81条が定める打切補償に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①業務上負傷し、又は疾病にかかった労働者が、療養開始後3年を経過しても治らなければ、平均賃金の1200日分の打切補償を行える。
  • ②使用者が打切補償を行った場合、その後は労働基準法上の災害補償義務から一切解放されず、療養補償を継続しなければならないとされる。
  • ③使用者が打切補償を行った場合には、その後は労働基準法の規定による一切の災害補償を行う義務を必ず免れるものであると明確にされている。
  • ④使用者が打切補償を支払った場合、業務災害による療養のための休業期間中であっても、解雇制限の例外として労働者を解雇できるとされる。
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正解 ②使用者が打切補償を行った場合、その後は労働基準法上の災害補償義務から一切解放されず、療養補償を継続しなければならないとされる。
解説
労働基準法第81条は、療養開始後3年を経過しても治らない場合に使用者が平均賃金の1200日分の打切補償を行ったときは、その後は労働基準法の規定による災害補償を行う責任を免れると定めています。療養補償を含め、それ以降の補償義務からは免れます。

他の選択肢が正しい理由
①は正しい内容です。療養開始後3年経過後も治らない場合、平均賃金1200日分の打切補償を行うことができます。③は正しい内容です。打切補償を行った場合、それ以降の災害補償義務を免れます。④は正しい内容です。打切補償の支払いは、第19条の解雇制限の例外事由の一つとされています。
問71-9

労働基準法第84条が定める労働者災害補償保険法に基づく給付との調整に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①使用者は、労働者災害補償保険法に基づいて労働基準法上の災害補償に相当する給付が行われるべき場合であっても、労働基準法に基づく補償を重ねて行わなければならない。
  • ②使用者は、民法その他の法令による損害賠償を行った場合であっても、同一の事由についてはなお、労働基準法に基づく災害補償の責任を必ず重ねて負うとされる。
  • ③使用者は、労働者災害補償保険法に基づき労働基準法の災害補償に相当する給付が行われるべきものである場合には、その限度において労働基準法上の補償の責任を免れる。
  • ④労働者災害補償保険法に基づく保険給付は、労働基準法上の災害補償とは全く別個独立の制度であり、両者の間で補償責任の調整は一切行われないとされている。
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正解 ③使用者は、労働者災害補償保険法に基づき労働基準法の災害補償に相当する給付が行われるべきものである場合には、その限度において労働基準法上の補償の責任を免れる。
解説
労働基準法第84条は、労働者災害補償保険法に基づいて労働基準法の災害補償に相当する給付が行われるべきものである場合には、使用者はその限度において労働基準法上の補償の責任を免れると定めています。同様に、使用者が民法等による損害賠償を行った場合には、同一の事由についてその価額の限度で労働基準法上の補償責任を免れます。

他の選択肢が誤りの理由
①は誤りです。労災保険給付が行われるべき場合には、その限度で労働基準法上の補償責任を免れ、重ねて行う必要はありません。②は誤りです。民法等による損害賠償が行われた場合も、同一の事由についてその価額の限度で補償責任を免れます。④は誤りです。労災保険制度は労働基準法上の使用者の災害補償責任を担保する制度として設計されており、両者の間には補償責任の調整規定が置かれています。
問81-9

労働基準監督機関の組織及び労働基準監督官の権限に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①労働基準法に関する事項を管轄する機関として、厚生労働省に労働基準主管局、都道府県には労働局が置かれているとされる。
  • ②労働基準監督官は、事業場等に臨検し、帳簿等の提出を求め、又は使用者若しくは労働者に対して尋問を行う権限を有するとされている。
  • ③労働基準監督官の資格及び任免については、必ず政令で定める一定の基準に従わなければならないものと明確にされている。
  • ④労働基準監督官による事業場への臨検については、必ず常に事前に使用者の同意を得た上で行わなければならないとされている。
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正解 ④労働基準監督官による事業場への臨検については、必ず常に事前に使用者の同意を得た上で行わなければならないとされている。
解説
労働基準法第101条は、労働基準監督官が事業場等に臨検し、帳簿及び書類の提出を求め、又は使用者若しくは労働者に対して尋問を行うことができると定めており、この権限の行使に使用者の事前の同意を要件とはしていません。労働基準監督官の証票の携帯・提示は必要ですが、使用者の同意なく臨検を行うことができます。

他の選択肢が正しい理由
①は正しい内容です。厚生労働省の労働基準主管局、都道府県労働局、労働基準監督署という組織体系が置かれています。②は正しい内容です。労働基準監督官は臨検・尋問等の権限を有します。③は正しい内容です。労働基準監督官の資格・任免は政令で定める基準によります。
問91-9

労働基準法第102条が定める労働基準監督官の司法警察官としての職務に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①労働基準監督官は、労働基準法違反の罪について、刑事訴訟法に規定する司法警察官の職務を行うとされている。
  • ②労働基準監督官は、労働基準法違反の罪について捜査を行う権限を持たず、その職務は行政指導に限られるとされる。
  • ③労働基準監督官が司法警察官の職務を行うことができるのは、都道府県労働局長の許可を得た場合に限られるとされる。
  • ④労働基準監督官による捜査の対象は、労働基準法違反の罪に限られず、あらゆる刑事事件に及ぶとされている。
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正解 ①労働基準監督官は、労働基準法違反の罪について、刑事訴訟法に規定する司法警察官の職務を行うとされている。
解説
労働基準法第102条は、労働基準監督官が労働基準法違反の罪について、刑事訴訟法に規定する司法警察官の職務を行うと定めています。これにより、労働基準監督官は送検を前提とした捜索・差押え等の強制捜査を行うことができます。

他の選択肢が誤りの理由
②は誤りです。労働基準監督官は行政指導にとどまらず、司法警察職員として捜査を行う権限を有します。③は誤りです。この権限は法律上当然に認められるものであり、都道府県労働局長の個別の許可を要件とするものではありません。④は誤りです。労働基準監督官が司法警察職員として職務を行えるのは、労働基準法等の関係法令違反の罪に関するものに限られます。
問101-9

労働基準法第104条が定める監督機関に対する申告に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①事業場に労働基準法違反の事実がある場合には、労働者は、その事実を必ず行政官庁又は労働基準監督官に申告できるとされる。
  • ②使用者は、労働者が労働基準法違反の事実を申告したことを理由として、その労働者を解雇その他不利益に取り扱うことができる。
  • ③労働者による申告を理由とする解雇その他不利益な取扱いの禁止は、労働者が安心して申告できるようにする趣旨で設けられている。
  • ④労働基準法違反の事実についての申告先には、労働基準監督署のほか、都道府県労働局なども含まれるとこの規定に明記されている。
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正解 ②使用者は、労働者が労働基準法違反の事実を申告したことを理由として、その労働者を解雇その他不利益に取り扱うことができる。
解説
労働基準法第104条第2項は、使用者が労働者による労働基準法違反の事実の申告を理由として、解雇その他不利益な取扱いをしてはならないと明確に禁止しています。申告を理由とする不利益取扱いは許されません。

他の選択肢が正しい理由
①は正しい内容です。労働者は労働基準法違反の事実を行政官庁又は労働基準監督官に申告することができます。③は正しい内容です。この禁止規定は、労働者が萎縮せず申告できるようにする趣旨です。④は正しい内容です。申告先には労働基準監督署のほか、都道府県労働局等の行政官庁が含まれます。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。