2026年版・6-6

出産育児一時金・出産手当金・埋葬料の一問一答

社会保険労務士(社労士)「健康保険法」から、出産育児一時金・出産手当金・埋葬料に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問16-6

健康保険の出産育児一時金の支給要件に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  • ①出産育児一時金は、妊娠週数を問わず、出生した子が生存している場合にのみに限り支給される。
  • ②被保険者が妊娠85日(4か月)以上で出産したとき支給され、死産・流産も一定要件で対象となる。
  • ③出産育児一時金は、正常分娩と異常分娩のいずれであっても支給対象となっているとされる。
  • ④出産育児一時金の支給要件には、妊娠85日以上という期間の要件が明確に定められている。
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正解 ①出産育児一時金は、妊娠週数を問わず、出生した子が生存している場合にのみに限り支給される。
解説
出産育児一時金は、被保険者が妊娠85日(4か月)以上で出産したときに支給されます。ここでいう「出産」には、生産(生きて生まれること)のほか、死産や流産(妊娠85日以上を経過したもの)も含まれ、経済的な出産費用の負担を軽減するという制度趣旨から、出生した子が生存しているかどうかを問いません。

他の選択肢が正しい理由
②は死産等であっても妊娠85日以上を経過していれば対象となるという正しい説明です。③は正常分娩・異常分娩を問わず支給対象となるという正しい説明です。④は妊娠85日(4か月)以上という期間要件が明確に定められているという正しい説明です。
問26-6

健康保険の出産育児一時金の額に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①産科医療補償制度は、被保険者本人が保険者に対し個別に加入を申し込む制度である。
  • ②産科医療補償制度に加入している医療機関等での出産の方が、未加入の場合より高い。
  • ③出産育児一時金の額は、これまで一度も改定されたことがなく、創設時から一定である。
  • ④出産育児一時金の額は、令和5年4月以降に生じた出産について引き下げられたとされる。
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正解 ②産科医療補償制度に加入している医療機関等での出産の方が、未加入の場合より高い。
解説
出産育児一時金は、産科医療補償制度に加入している医療機関等で出産した場合、未加入の医療機関等で出産した場合よりも支給額が高く設定されています。産科医療補償制度は、分娩に関連して重度の脳性麻痺となった場合の補償等を行うために医療機関等が加入する制度であり、その掛金分が加算される仕組みです。

他の選択肢が誤りの理由
①は産科医療補償制度に加入するのは被保険者本人ではなく分娩を取り扱う医療機関等であるため誤りです。③は出産費用の状況等を踏まえて複数回改定されており、一度も改定されたことがないとする記述は誤りです。④は令和5年4月以降の出産について支給額は引き下げではなく引き上げられたため誤りです。
問36-6

健康保険の家族出産育児一時金に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  • ①家族出産育児一時金は、被扶養者本人に対して直接に支給される給付だとされる。
  • ②被扶養者が出産したときは、被保険者に対して家族出産育児一時金が支給される。
  • ③家族出産育児一時金の額は、被保険者本人の出産育児一時金の額と同額とされている。
  • ④家族出産育児一時金の支給要件にも、妊娠85日以上という期間要件が課される。
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正解 ①家族出産育児一時金は、被扶養者本人に対して直接に支給される給付だとされる。
解説
被保険者の被扶養者が出産したときは、被保険者に対して家族出産育児一時金が支給されます。給付の受給権者はあくまで被保険者であり、被扶養者自身は保険給付の直接の受給主体ではなく、被保険者を通じて給付が行われる点は他の家族給付(家族療養費等)と共通する構造です。

他の選択肢が正しい理由
②は被扶養者が出産したときに被保険者へ家族出産育児一時金が支給されるという正しい説明です。③は家族出産育児一時金の額が被保険者本人の出産育児一時金と同額とされているという正しい説明です。④は家族出産育児一時金についても妊娠85日以上という期間要件が課されるという正しい説明です。
問46-6

健康保険の出産手当金の支給対象期間に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①出産手当金の支給対象期間においては、労務に服したかどうかを問わず一律に支給される。
  • ②多胎妊娠の場合であっても、産前の対象期間はかえって単胎妊娠の場合より短く設定されているという。
  • ③出産日前42日(多胎98日)から出産日後56日までの間、労務に服さなかった期間に支給される。
  • ④出産が予定日より遅れた場合には、出産予定日を基準とした産前の期間は対象外になるとされる。
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正解 ③出産日前42日(多胎98日)から出産日後56日までの間、労務に服さなかった期間に支給される。
解説
出産手当金は、産前42日(多胎98日)・産後56日の期間のうち、実際に労務に服さなかった日についてのみ支給されます。この期間内であっても出勤して労務に服し、報酬の支払いを受けた日については、傷病手当金と同様に報酬との調整が行われます。

他の選択肢が誤りの理由
①はこの期間内であっても労務に服した日は報酬との調整対象となり、一律に支給されるわけではないため誤りです。②は多胎妊娠の場合の産前対象期間はむしろ98日と、単胎妊娠の42日より長く設定されているため誤りです。④は出産が予定日より遅れた場合、出産予定日を基準とした産前期間も対象となるため誤りです。
問56-6

健康保険の出産手当金の支給額に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  • ①出産手当金の支給額は、傷病手当金と同様の計算式(平均標準報酬月額の30分の1の3分の2)。
  • ②出産手当金の支給額を計算するにあたり、標準報酬月額は一切考慮されないものとされている。
  • ③出産手当金と傷病手当金は、いずれも共通の算定方法が採用されている現金給付である。
  • ④出産手当金の支給額は、給与の全額でなく標準報酬月額を基礎とした平均額の3分の2相当とされる。
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正解 ②出産手当金の支給額を計算するにあたり、標準報酬月額は一切考慮されないものとされている。
解説
出産手当金の1日あたりの支給額は、傷病手当金と同じ計算式、すなわち支給開始日以前の継続した12か月間の各月の標準報酬月額を平均した額の30分の1に相当する額の3分の2に相当する金額であり、標準報酬月額こそが算定の基礎です。「一切考慮されない」とする記述は誤りです。

他の選択肢が正しい理由
①は出産手当金の支給額の計算式(傷病手当金と同様の30分の1の3分の2)に関する正しい説明です。③は出産手当金と傷病手当金が共通の算定方法を採用しているという正しい説明です。④は支給額が給与の全額ではなく標準報酬月額を基礎とした平均額の3分の2相当であるという正しい説明です。
問66-6

健康保険の埋葬料に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  • ①被保険者が死亡したとき、生計を維持されていた者で埋葬を行う者に埋葬料が支給される。
  • ②埋葬料の支給額は、実際に埋葬に要した費用の全額ではなく、定額とされている。
  • ③埋葬料は、被保険者の法定相続人であることを要件として支給される給付である。
  • ④内縁関係にあった者であっても、生計維持関係と埋葬の事実があれば支給対象となり得る。
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正解 ③埋葬料は、被保険者の法定相続人であることを要件として支給される給付である。
解説
埋葬料の支給対象者は、被保険者により生計を維持されていた者であって、埋葬を行う者です。法定相続人であることは要件とされておらず、内縁関係にあった者等であっても生計維持関係と埋葬の事実があれば支給対象となり得ます。

他の選択肢が正しい理由
①は埋葬料の基本的な支給要件(生計維持関係と埋葬の実施)に関する正しい説明です。②は埋葬料の支給額が実費全額ではなく定額であるという正しい説明です。④は内縁関係にあった者も生計維持関係と埋葬の事実があれば支給対象となり得るという正しい説明です。
問76-6

健康保険の埋葬費に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①埋葬費は、被保険者の死亡に際し、埋葬料を受けるべき者がいる場合にのみ支給される。
  • ②埋葬費の支給対象者は、被保険者により生計を維持されていた者に限定される。
  • ③埋葬費は、埋葬料と全く同じ生計維持要件のもとで支給される給付だとされる。
  • ④埋葬費の額は、埋葬料の額の範囲内で、埋葬に要した実費に相当する額とされる。
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正解 ④埋葬費の額は、埋葬料の額の範囲内で、埋葬に要した実費に相当する額とされる。
解説
埋葬費は、埋葬料を受けるべき生計維持関係のある者がいない場合に、実際に埋葬を行った者(友人・会社関係者等、生計維持関係を問わない)に対して支給される給付であり、その額は埋葬料の範囲内での実費相当額とされます。

他の選択肢が誤りの理由
①は埋葬費が埋葬料を受けるべき者が「いない」場合に支給される制度であるため、「いる場合にのみ」とする記述は逆であり誤りです。②は埋葬費の支給対象者は生計維持関係を問わず埋葬を行った者であるため、生計維持されていた者に限定するのは誤りです。③は埋葬費が生計維持関係を要件としない点で埋葬料とは異なるため誤りです。
問86-6

健康保険の家族埋葬料に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  • ①被扶養者が死亡したときは、被保険者に対して家族埋葬料が支給されるとする。
  • ②家族埋葬料は、死亡した被扶養者の法定相続人に対して直接に支給される。
  • ③家族埋葬料は、被扶養者の死亡という事実に基づいて支給される定額給付である。
  • ④家族埋葬料の額は、被保険者本人の埋葬料の額と同額であるとされる。
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正解 ②家族埋葬料は、死亡した被扶養者の法定相続人に対して直接に支給される。
解説
家族埋葬料の受給権者は被保険者であり、被扶養者の法定相続人に直接支給されるものではありません。被扶養者は既に被保険者による生計維持関係が認定されている者であるため、被扶養者の死亡という事実に基づいて被保険者へ支給される仕組みです。

他の選択肢が正しい理由
①は被扶養者が死亡したときに被保険者へ家族埋葬料が支給されるという正しい説明です。③は家族埋葬料が被扶養者の死亡の事実に基づいて支給される定額給付であるという正しい説明です。④は家族埋葬料の額が被保険者本人の埋葬料と同額であるという正しい説明です。
問96-6

健康保険の資格喪失後の出産に関する給付の継続に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①資格喪失後の出産育児一時金の継続給付を受けるための期間要件には、任意継続の期間も通算される。
  • ②資格喪失後に継続給付を受けられる場合、家族出産育児一時金と重ねて両方とも受給できる。
  • ③資格喪失後の出産手当金の継続給付は、資格喪失の際に現に出産手当金を受けている者に認められる。
  • ④資格喪失後6か月を超えて出産した場合であっても、出産育児一時金の継続給付を受けられる。
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正解 ③資格喪失後の出産手当金の継続給付は、資格喪失の際に現に出産手当金を受けている者に認められる。
解説
資格喪失日の前日まで引き続き1年以上被保険者であった者が、資格喪失の際に現に出産手当金の支給を受けている場合は、引き続き出産手当金の継続給付を受けることができます。同様の枠組みで、資格喪失後6か月以内の出産については出産育児一時金の継続給付も認められていますが、この1年以上という被保険者期間には任意継続被保険者であった期間は含まれません。

他の選択肢が誤りの理由
①は継続給付の要件となる1年以上の被保険者期間の算定にあたり、任意継続被保険者であった期間は通算されないため誤りです。②は継続給付として出産育児一時金を受けられる場合、配偶者の被扶養者として家族出産育児一時金を受ける道もありますが、実務上いずれか一方を選択して受給することになるため誤りです。④は継続給付の対象は資格喪失後6か月以内の出産に限られるため誤りです。
問106-6

健康保険の出産手当金と被扶養者との関係に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①被扶養者が出産した場合には、被保険者に対して家族出産手当金が出産育児一時金と併せて支給される。
  • ②被扶養者が出産した場合であっても、被保険者本人の出産手当金と同一の金額が別途支給される。
  • ③被扶養者が出産した場合の所得保障は、被保険者の傷病手当金を転用する仕組みになっている。
  • ④被扶養者が出産した場合に被保険者へ支給される家族出産手当金という給付は設けられていない。
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正解 ④被扶養者が出産した場合に被保険者へ支給される家族出産手当金という給付は設けられていない。
解説
出産手当金は、被保険者本人が出産のために労務に服さなかったことによる報酬の喪失を補う所得保障的な給付であるため、労務に服するという前提を欠く被扶養者については、これに相当する「家族出産手当金」という給付は設けられていません。これに対し、出産に伴う一時的な費用負担を補う出産育児一時金には、被扶養者の出産をカバーする家族出産育児一時金が設けられており、両者の制度設計の違いを正確に理解しておく必要があります。

他の選択肢が誤りの理由
①は家族出産手当金という給付自体が存在しないため誤りです。②は被扶養者の出産について被保険者本人の出産手当金に相当する金額が別途支給される仕組みはないため誤りです。③は傷病手当金を出産手当金の代わりに転用するという仕組みは存在しないため誤りです。

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