2026年版・5-8

確定給付企業年金法・その他企業年金の一問一答

社会保険労務士(社労士)「社会保険に関する一般常識」から、確定給付企業年金法・その他企業年金に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

この分野の演習

全10問/解説つき・基本無料

アプリ形式で解く(全950問) 社会保険に関する一般常識の要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問15-8

確定給付企業年金における規約型企業年金と基金型企業年金の違いに関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  • ①規約型企業年金は、労使が合意した年金規約に基づき、事業主が生命保険会社や信託銀行等と契約して実施する形態である。
  • ②基金型企業年金は、母体企業とは別法人格の企業年金基金を設立し、資産管理・運用や給付を行う形態である。
  • ③基金型企業年金という制度の設立にあたっては、法律上、厚生労働大臣の認可を必ず受けることが必要である。
  • ④規約型企業年金と基金型企業年金は、いずれも母体企業とは別の法人を必ず設立しなければならない点で共通している。
答えと解説を見る
正解 ④規約型企業年金と基金型企業年金は、いずれも母体企業とは別の法人を必ず設立しなければならない点で共通している。
解説
基金型企業年金は母体企業とは別の法人格を持つ企業年金基金を設立して運営しますが、規約型企業年金は事業主が生命保険会社や信託銀行等と契約を締結して実施する形態であり、別法人を設立する必要はありません。両者が別法人設立を共通の要件とするという説明は誤りです。

他の選択肢が正しい理由
①は規約型企業年金が事業主と生命保険会社等との契約により実施される形態であることを正しく説明しています。②は基金型企業年金が母体企業と別法人格の企業年金基金により運営されることを正しく説明しています。③は基金型企業年金の設立に厚生労働大臣の認可が必要であることを正しく説明しています。
問25-8

確定給付企業年金の給付の種類に関する記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①確定給付企業年金は、老齢給付金及び脱退一時金を給付するほか、規約の定めにより障害給付金・遺族給付金の給付もできる。
  • ②確定給付企業年金は、老齢給付金のみを給付する制度であるとされており、脱退一時金の給付自体は法律上認められていない。
  • ③確定給付企業年金の障害給付金及び遺族給付金は、規約における定めの有無にかかわらず、給付しなければならない。
  • ④確定給付企業年金の給付は、すべて一時金の形式でのみ行われ、年金として分割して受け取ることは一切できない。
答えと解説を見る
正解 ①確定給付企業年金は、老齢給付金及び脱退一時金を給付するほか、規約の定めにより障害給付金・遺族給付金の給付もできる。
解説
確定給付企業年金では、老齢給付金及び脱退一時金の給付を行うことが基本とされ、これに加えて規約に定めることにより、障害給付金及び遺族給付金を任意給付として行うことができます。

他の選択肢が誤りの理由
②は脱退一時金の給付が法律上認められていないとする点で誤りです。③は障害給付金・遺族給付金がすべての制度で必ず給付されなければならないとする点で誤りで、これらは規約に定めた場合に給付される任意給付です。④はすべて一時金形式のみとする点で誤りで、老齢給付金は年金として受け取ることもできます。
問35-8

確定給付企業年金の脱退一時金の支給要件に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  • ①脱退一時金の支給を受けるために必要な加入者期間は、規約においても3年を超えて定めることはできない。
  • ②脱退一時金の支給を受けるために必要な加入者期間は、規約において10年まで自由に定めることが認められている。
  • ③加入者期間が3年未満で退職した者について、脱退一時金を支給しない旨を規約で定めることも認められている。
  • ④脱退一時金は、老齢給付金の受給要件を満たさずに退職した加入者などに対して支給される給付であるとされている。
答えと解説を見る
正解 ②脱退一時金の支給を受けるために必要な加入者期間は、規約において10年まで自由に定めることが認められている。
解説
確定給付企業年金において脱退一時金の支給を受けるために必要な加入者期間は、規約で定める場合であっても3年を超えて設定することはできません。受給権保護の観点から、比較的短期間の加入でも一定の給付が受けられるよう上限が設けられています。

他の選択肢が正しい理由
①は加入者期間の上限が3年を超えて定められない点を正しく説明しています。③は3年未満の加入者期間の者への脱退一時金の支給を制限する規約の定めが認められることを正しく説明しています。④は脱退一時金が老齢給付金の受給要件を満たさない退職者等に支給される給付であることを正しく説明しています。
問45-8

確定給付企業年金の老齢給付金の支給要件に関する記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①老齢給付金の支給要件となる加入者期間については、規約において何年でも自由に定めることができ、上限はないとされる。
  • ②老齢給付金は、加入者期間の長短に全くかかわらず、常に一時金の形式としてのみ支給される給付であるとされる。
  • ③老齢給付金の支給を受けるために必要な加入者期間は、規約において20年を超えて定めることができないとされている。
  • ④老齢給付金の支給開始年齢は、規約の定めにかかわらず、一律60歳とすることが法律上義務付けられている。
答えと解説を見る
正解 ③老齢給付金の支給を受けるために必要な加入者期間は、規約において20年を超えて定めることができないとされている。
解説
確定給付企業年金の老齢給付金は、加入者が高齢期の所得を確保できるよう、支給要件として求める加入者期間の上限が20年を超えないよう規約で定めることとされています。過度に長い加入期間を要件とすることで受給機会が失われないようにする趣旨です。

他の選択肢が誤りの理由
①は加入者期間の上限が設けられていないとする点で誤りです。②は老齢給付金が常に一時金のみで支給されるとする点で誤りで、年金として支給することもできます。④は支給開始年齢が一律60歳に固定されるとする点で誤りで、規約で60歳から70歳までの範囲内で定めることとされています。
問55-8

確定給付企業年金の財政運営(積立義務)に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  • ①確定給付企業年金の事業主等は、将来の給付に必要な積立金を、計画的に必ず積み立てる財政運営を行わなければならない。
  • ②確定給付企業年金では、定期的な財政検証により、積立不足が生じている時には掛金の見直し等の措置を講じることが求められる。
  • ③確定給付企業年金の積立金の額が継続的な制度運営を前提とした基準を下回る場合、掛金の再計算などの対応が必要となる。
  • ④確定給付企業年金には積立義務は課されておらず、給付の都度必要な費用を事業主が任意に拠出すればよい仕組みとなっている。
答えと解説を見る
正解 ④確定給付企業年金には積立義務は課されておらず、給付の都度必要な費用を事業主が任意に拠出すればよい仕組みとなっている。
解説
確定給付企業年金は、将来の給付を確実に行うため、あらかじめ将来の給付に必要な費用を計画的に積み立てる積立義務が課されています。定期的な財政検証(継続基準・非継続基準)により積立状況を確認し、不足がある場合には掛金の見直し等の措置が求められます。

他の選択肢が正しい理由
①は計画的な積立てを行う財政運営が求められることを正しく説明しています。②は財政検証により積立不足が判明した場合に掛金見直し等が求められることを正しく説明しています。③は積立金が基準を下回る場合に掛金再計算等の対応が必要となることを正しく説明しています。
問65-8

厚生年金基金と確定給付企業年金の関係に関する記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①厚生年金基金が代行返上を行うと、代行部分の給付は国から行われ、上乗せ部分は確定給付企業年金等へは移行できる。
  • ②厚生年金基金は、確定給付企業年金法の施行前から存在した制度ではなく、確定給付企業年金の一種として新たに創設された。
  • ③厚生年金基金の代行部分とは、事業主が独自に上乗せする給付部分のことであり、厚生年金保険とは無関係な給付である。
  • ④代行返上を行った厚生年金基金は、その後も実際に引き続き厚生年金保険の一部を代行する基金として存続し続ける。
答えと解説を見る
正解 ①厚生年金基金が代行返上を行うと、代行部分の給付は国から行われ、上乗せ部分は確定給付企業年金等へは移行できる。
解説
厚生年金基金は、老齢厚生年金の一部を国に代わって支給する「代行部分」と、企業独自の上乗せ給付を組み合わせた制度でしたが、2002年に確定給付企業年金法が施行され、代行部分を国に返上する「代行返上」が可能となりました。代行返上後、代行部分は国から支給され、上乗せ部分は確定給付企業年金等に引き継ぐことができます。

他の選択肢が誤りの理由
②は厚生年金基金が確定給付企業年金法の施行前(1966年)から存在していた制度である点で誤りです。③は代行部分が事業主独自の上乗せ給付ではなく、厚生年金保険の一部を代行する部分である点で誤りです。④は代行返上を行った基金が代行給付を行わなくなる(基金が解散又は確定給付企業年金等へ移行する)点を否定しており誤りです。
問75-8

企業年金連合会に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  • ①企業年金連合会は、確定給付企業年金等における中途脱退者等に係る年金給付を、実際にも通算して行う役割を担っている。
  • ②企業年金連合会は、加入していた企業年金制度が仮に終了しても、中途脱退者の年金原資を一切引き継がない仕組みである。
  • ③企業年金連合会は、複数の企業年金を渡り歩いた加入者の記録を一元管理し、将来の給付につなげる機能を担う。
  • ④企業年金連合会という重要な組織は、確定給付企業年金法に基づいて設立された、独立した法人であるとされている。
答えと解説を見る
正解 ②企業年金連合会は、加入していた企業年金制度が仮に終了しても、中途脱退者の年金原資を一切引き継がない仕組みである。
解説
企業年金連合会は、確定給付企業年金の中途脱退者や、制度が終了した場合の対象者等について、年金原資の引継ぎを受け、通算した年金給付(通算企業年金)を行う役割を担っています。年金原資を一切引き継がないという説明は誤りです。

他の選択肢が正しい理由
①は企業年金連合会が中途脱退者等に係る年金給付を通算して行う役割を担うことを正しく説明しています。③は複数の企業年金を渡り歩いた加入者の記録を一元的に管理する機能を正しく説明しています。④は企業年金連合会が確定給付企業年金法に基づき設立された法人であることを正しく説明しています。
問85-8

確定給付企業年金の加入者資格に関する記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①確定給付企業年金の加入者資格には年齢の上限が全く存在せず、何歳になっても加入者としての資格を失うことはない。
  • ②確定給付企業年金の加入者となることができるのは、厚生年金保険の被保険者でない者に限られるとされる。
  • ③確定給付企業年金の加入者資格は、規約の定めるところにより、一定の年齢に達したことなどを事由として喪失する。
  • ④確定給付企業年金の加入者資格は、実施事業所に使用されているかどうかにかかわらず、常に維持される。
答えと解説を見る
正解 ③確定給付企業年金の加入者資格は、規約の定めるところにより、一定の年齢に達したことなどを事由として喪失する。
解説
確定給付企業年金の加入者資格は、規約の定めにより、実施事業所に使用されなくなったことや、一定の年齢(70歳など規約で定める年齢)に達したことなどを事由として喪失します。加入資格の得喪は規約によって具体的に定められます。

他の選択肢が誤りの理由
①は年齢の上限が一切ないとする点で誤りです。②は加入者が厚生年金保険の被保険者でない者に限られるとする点で誤りで、実施事業所に使用される厚生年金保険の被保険者が加入者となるのが基本です。④は実施事業所に使用されなくなっても資格が維持されるとする点で誤りです。
問95-8

確定給付企業年金と確定拠出年金の給付の仕組みの違いに関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  • ①確定給付企業年金では、あらかじめ給付額の具体的な算定方法が規約で明確に定められ、実施主体がその給付を約束する。
  • ②確定拠出年金では、加入者ごとに個人別の資産が区分されるのに対し、確定給付企業年金では給付原資が一体的に管理される。
  • ③確定給付企業年金の給付額は、運用実績によって直接変動するものではなく、規約で特に定めた算定方法に基づいて厳密に計算される。
  • ④確定給付企業年金においても、確定拠出年金と全く同様に、加入者ごとに区分された個人別管理資産の残高がそのまま給付額となる。
答えと解説を見る
正解 ④確定給付企業年金においても、確定拠出年金と全く同様に、加入者ごとに区分された個人別管理資産の残高がそのまま給付額となる。
解説
確定給付企業年金は、規約であらかじめ定めた算定方法に基づいて給付額が決まる制度であり、確定拠出年金のように加入者ごとの個人別管理資産の運用結果がそのまま給付額になる仕組みではありません。年金資産は加入者全体で一体的に管理・運用されます。

他の選択肢が正しい理由
①は給付額の算定方法があらかじめ規約で定められ、実施主体が給付を約束する仕組みであることを正しく説明しています。②は確定拠出年金と異なり資産が一体的に管理される点を正しく説明しています。③は給付額が運用実績によって直接変動するのではなく、規約の算定方法に基づいて計算されることを正しく説明しています。
問105-8

確定給付企業年金における資産の管理運用に関する記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①確定給付企業年金の資産の管理運用者には、加入者等のために忠実にその業務を遂行すべき義務(忠実義務)が課されている。
  • ②確定給付企業年金における資産の管理運用は、事業主の利益を最優先に行うことが法律上明確に求められている。
  • ③確定給付企業年金の資産については、特定の一つの金融商品にのみ集中して運用することが望ましいとされている。
  • ④確定給付企業年金の資産の管理運用を行う者については、実は、善良な管理者の注意義務も、忠実義務も一切課されていない。
答えと解説を見る
正解 ①確定給付企業年金の資産の管理運用者には、加入者等のために忠実にその業務を遂行すべき義務(忠実義務)が課されている。
解説
確定給付企業年金の資産管理運用機関等には、加入者等のために忠実に業務を遂行する忠実義務や、善良な管理者の注意をもって業務を行う善管注意義務が課されており、加入者等の利益を保護する観点から受託者としての責任が明確にされています。

他の選択肢が誤りの理由
②は事業主の利益を最優先すべきとする点で誤りで、加入者等の利益のために忠実に業務を行うことが求められます。③は特定の一つの金融商品への集中投資が望ましいとする点で誤りで、リスク分散の観点から分散投資が求められます。④は善管注意義務・忠実義務のいずれも課されていないとする点で誤りです。

社会保険労務士(社労士)の対策問題(全950問)に戻る

※本ページはアクセス解析のためCookieを利用し、その情報を外部(Google)へ送信しています。

※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。