2026年版・5-6

児童手当法の一問一答

社会保険労務士(社労士)「社会保険に関する一般常識」から、児童手当法に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問15-6

児童手当の支給要件に関する記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①児童手当は、支給対象となる子の年齢には一切かかわらず、成人した子を含めすべての子について広く支給される。
  • ②児童手当は、子を監護しているかどうかにかかわらず、法律上の親子関係にある者であれば誰でも支給を受けられる。
  • ③児童手当は、高校生年代までの子を監護し生計を同じくする父母等のうち、生計維持の程度が高い者に支給される。
  • ④児童手当は、両親がいずれも子を監護している場合には、父母それぞれに満額が重複して支給されるとされる。
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正解 ③児童手当は、高校生年代までの子を監護し生計を同じくする父母等のうち、生計維持の程度が高い者に支給される。
解説
児童手当は、高校生年代(18歳に達する日以後の最初の3月31日まで)の子を監護し、かつその生計を同じくする父母等のうち、生計を維持する程度が高い者(通常は所得の高い方の親)に対して支給されます。

他の選択肢が誤りの理由
①は支給対象年齢が高校生年代までに限られる点を無視しており誤りです。②は監護の要件を不要とする点で誤りで、単なる法律上の親子関係だけでは支給されません。④は父母両方に重複して満額支給されるのではなく、生計維持の程度が高い者いずれか一方にまとめて支給される点で誤りです。
問25-6

児童手当の実施主体に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  • ①児童手当の実施主体は、法律上原則として受給資格者の住所地の市町村(特別区を含む)であるとされる。
  • ②受給資格者が国家公務員又は地方公務員である場合、児童手当はその者が所属する庁が実施主体となって支給する。
  • ③児童手当の支給を受けるためには、原則として市町村の窓口に対する認定請求の手続を経ることが必要である。
  • ④児童手当の実施主体は、全国一律に国(厚生労働省)であり、市町村や公務員の所属庁が関与することはない。
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正解 ④児童手当の実施主体は、全国一律に国(厚生労働省)であり、市町村や公務員の所属庁が関与することはない。
解説
児童手当の実施主体は、原則として受給資格者の住所地の市町村(特別区を含む)であり、国が直接支給する仕組みではありません。ただし、受給資格者が公務員である場合は、住所地の市町村ではなく、その者が所属する庁(勤務先)が実施主体となります。

他の選択肢が正しい理由
①は市町村が原則的な実施主体であることを正しく説明しています。②は公務員について所属庁が実施主体となることを正しく説明しています。③は児童手当の支給に市町村への認定請求が必要であることを正しく説明しています。
問35-6

第3子以降の児童手当の加算に関する記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①第3子以降のカウントでは、上の子が高校卒業後であっても、22歳に達する日以後の3月31日までは引き続き算入される。
  • ②第3子以降のカウント対象は、児童手当の支給対象となる高校生年代までの子に限られ、それより上の子は勘案されない。
  • ③第3子加算による増額幅は、第1子や第2子の加算額と全く同額であり、子の出生順による差は特に設けられていない。
  • ④第3子以降であるかどうかの判定は、実際に養育している子の人数にかかわらず、常に出生届の提出順のみで機械的に決まる。
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正解 ①第3子以降のカウントでは、上の子が高校卒業後であっても、22歳に達する日以後の3月31日までは引き続き算入される。
解説
制度改正により、多子加算の対象となる子の数え方が見直され、上の子が児童手当の支給対象年齢を超えて高校を卒業していても、22歳に達する日以後の最初の3月31日までの間は、引き続き第1子・第2子として数えられることになりました。これにより、下の子が第3子以降として扱われやすくなっています。

他の選択肢が誤りの理由
②は上の子のカウント対象が支給対象の高校生年代までに限られるとする点で誤りで、実際には22歳年度末までの子も算入されます。③は第3子以降の加算額が第1子・第2子と同額であるとする点で誤りで、第3子以降は増額された金額が支給されます。④は出生届の提出順のみで機械的に決まるとする点が不正確で、実際に監護・生計維持している子の人数関係に基づいて判定されます。
問45-6

児童手当の費用負担に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  • ①児童手当の支給に要する費用の一部については、法律上、事業主から徴収される拠出金が充てられている。
  • ②児童手当の支給に要する費用は、全額が国及び地方の公費のみでまかなわれ、事業主拠出金は用いられていない。
  • ③被用者の子に係る児童手当の費用については、事業主拠出金が財源の一部として充当される仕組みとなっている。
  • ④事業主拠出金は、児童手当の支給費用のほか、子ども・子育て支援の関連施策の費用にも充てられている。
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正解 ②児童手当の支給に要する費用は、全額が国及び地方の公費のみでまかなわれ、事業主拠出金は用いられていない。
解説
児童手当の費用は、国・都道府県・市町村の公費負担に加え、被用者(サラリーマン等)の子に係る費用の一部について、事業主から徴収される事業主拠出金が充てられる仕組みになっています。全額が公費のみでまかなわれているわけではありません。

他の選択肢が正しい理由
①は事業主拠出金が費用の一部に充てられていることを正しく説明しています。③は被用者の子に係る費用に事業主拠出金が充当される仕組みを正しく説明しています。④は事業主拠出金が児童手当以外の子ども・子育て支援施策にも充てられることを正しく説明しています。
問55-6

児童手当における所得制限に関する記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①児童手当には現在も引き続き所得制限が明確に設けられており、一定の所得を超える世帯には支給されないとされる。
  • ②児童手当の所得制限は、制度創設当初から一貫して設けられておらず、常に所得の多寡にかかわらず支給されてきた。
  • ③児童手当の所得制限は制度改正により撤廃され、所得の多寡にかかわらずすべての対象児童について支給される仕組みとなった。
  • ④児童手当の所得制限は、高所得世帯についてのみ緩和され、低所得世帯にはより厳しい所得制限が新たに課されるようになった。
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正解 ③児童手当の所得制限は制度改正により撤廃され、所得の多寡にかかわらずすべての対象児童について支給される仕組みとなった。
解説
従来の児童手当には、受給者の所得が一定額以上の場合に支給額が減額又は特例給付にとどまる所得制限が設けられていましたが、制度改正によりこの所得制限は撤廃され、所得にかかわらずすべての対象児童について児童手当が支給されることとなりました。

他の選択肢が誤りの理由
①は現在も所得制限があるとする点で誤りで、既に撤廃されています。②は制度創設当初から所得制限がなかったとする点で誤りで、撤廃前は所得制限が存在していました。④は低所得世帯により厳しい制限が課されるようになったとする点で誤りで、実際には全世帯について所得制限自体が撤廃されました。
問65-6

児童手当の現況届に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  • ①現況届とは、受給者が引き続き児童手当法上の支給要件を満たしているかどうかを市町村が確認するための手続である。
  • ②現況届は、住民基本台帳等の情報を活用した現況の確認が可能になったことなどを背景に、原則として提出が不要とされた。
  • ③現況届が原則不要とされた後も、離婚協議中で別居している場合など、一定の事情がある受給者には提出が求められる。
  • ④現況届は、制度創設以来一貫してすべての受給者に毎年の提出が義務付けられており、この取扱いに変更は生じていない。
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正解 ④現況届は、制度創設以来一貫してすべての受給者に毎年の提出が義務付けられており、この取扱いに変更は生じていない。
解説
児童手当の現況届は、市町村が住民基本台帳の情報等を活用して受給者の現況を確認できるようになったことなどを背景に、制度が見直され、原則として提出が不要とされました。すべての受給者に一律に毎年の提出を義務付ける従来の取扱いから変更されています。

他の選択肢が正しい理由
①は現況届が支給要件充足の確認手続であることを正しく説明しています。②は現況届の提出が原則不要とされた経緯を正しく説明しています。③は離婚協議中の別居など一定の事情がある場合に提出が求められることを正しく説明しています。
問75-6

施設に入所している児童等に対する児童手当の取扱いに関する記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①児童養護施設等に入所している児童については、その施設の設置者等に対して児童手当が支給される仕組みが設けられている。
  • ②児童養護施設等に入所している児童は、いかなる場合であっても児童手当の支給対象から一律に除外されるとされる。
  • ③施設入所児童に係る児童手当は、施設の運営費用に充てることを禁止され、必ず児童本人の口座で個別に管理しなければならない。
  • ④里親に委託されている児童については、児童手当の支給に関する特別な規定はなく、通常の父母等への支給と同じ扱いとなる。
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正解 ①児童養護施設等に入所している児童については、その施設の設置者等に対して児童手当が支給される仕組みが設けられている。
解説
児童養護施設等に入所している児童については、父母等が現に監護していない状態にあるため、その施設の設置者等を受給者として児童手当が支給される仕組みが設けられており、児童の福祉のために活用されます。

他の選択肢が誤りの理由
②は施設入所児童が児童手当の対象から一律除外されるとする点で誤りです。③は施設運営費用への充当を一律に禁止する点が不正確で、児童の福祉を目的として適切に活用することが予定されています。④は里親委託児童について、里親を受給者とする特別な規定が設けられている点を無視しており誤りです。
問85-6

児童手当の受給権の保護に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  • ①児童手当の支給を受ける権利は、原則として譲り渡し、担保に供し、又は差し押さえることができない。
  • ②児童手当として支給を受けた金銭は、他の一般的な現金収入と同様に、常に所得税の課税対象となる。
  • ③租税その他の公課は、児童手当として支給を受けた金銭を標準として課することができないとされている。
  • ④児童手当の支給を受ける権利の時効消滅については、法律上の消滅時効に関する定めが置かれている。
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正解 ②児童手当として支給を受けた金銭は、他の一般的な現金収入と同様に、常に所得税の課税対象となる。
解説
児童手当として支給を受けた金銭を標準として租税その他の公課を課すことはできないとされており、児童手当は非課税として扱われます。他の一般的な収入と同様に所得税の課税対象になるという説明は誤りです。

他の選択肢が正しい理由
①は児童手当を受ける権利が原則として譲渡・担保提供・差押えの対象とならないことを正しく説明しています。③は児童手当が非課税として扱われることを正しく説明しています。④は受給権について消滅時効の定めが置かれていることを正しく説明しています。
問95-6

児童手当の支払時期に関する記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①児童手当は、常に年に1回のみ、まとめて1年分がすべて一括して支給される仕組みとなっているとされる。
  • ②児童手当は、年3回(6月・10月・2月)に、前月までの4か月分がまとめて支給される仕組みのままである。
  • ③児童手当は、制度改正により、偶数月ごとに年6回、それぞれ前2か月分が支給される仕組みに変更された。
  • ④児童手当の支払時期は、市町村ごとに全く異なる月が任意に設定されており、統一的な定めは存在しない。
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正解 ③児童手当は、制度改正により、偶数月ごとに年6回、それぞれ前2か月分が支給される仕組みに変更された。
解説
従来、児童手当は年3回(6月・10月・2月)に4か月分ずつ支給されていましたが、制度改正により支払回数が見直され、偶数月(2月・4月・6月・8月・10月・12月)ごとに年6回、それぞれ前2か月分が支給される仕組みに変更されました。

他の選択肢が誤りの理由
①は年1回のまとめ支給ではない点で誤りです。②は支払回数が年3回のまま変更されていないとする点で誤りで、実際には年6回に見直されています。④は支払時期が市町村ごとにばらばらであるとする点で誤りで、法令に基づき全国的な支払月が定められています。
問105-6

児童手当法の目的に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  • ①児童手当法は、家庭等における生活の安定に十分に寄与することを主要な目的の一つとして掲げている。
  • ②児童手当法は、次代の社会を担う児童の健やかな成長に資することを主要な目的の一つとして掲げている。
  • ③児童手当法は、児童を養育している者に児童手当を支給し、子育てを社会全体で支える趣旨を含んでいる。
  • ④児童手当法という法律は、専ら国の少子化対策に関する統計データを収集することのみを目的としている。
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正解 ④児童手当法という法律は、専ら国の少子化対策に関する統計データを収集することのみを目的としている。
解説
児童手当法は、児童を養育している者に児童手当を支給することにより、家庭等における生活の安定に寄与するとともに、次代の社会を担う児童の健やかな成長に資することを目的とする法律であり、統計データの収集を目的とする法律ではありません。

他の選択肢が正しい理由
①は家庭等における生活の安定への寄与が目的の一つであることを正しく説明しています。②は次代の社会を担う児童の健やかな成長への寄与が目的の一つであることを正しく説明しています。③は児童手当法が子育てを社会全体で支える趣旨を含むことを正しく説明しています。

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