2026年版・5-10

社会保険の統計・一般常識の一問一答

社会保険労務士(社労士)「社会保険に関する一般常識」から、社会保険の統計・一般常識に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問15-10

国民医療費の範囲に関する記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①国民医療費には、正常な妊娠・分娩に要した費用についても、傷病の治療に準じるものとしてすべて含まれる。
  • ②国民医療費には、予防接種など疾病予防を目的とした費用も、健康の維持に資するものとしてすべて含まれる。
  • ③国民医療費は、医療機関等における傷病の治療費を対象とし、健康診断や予防接種などの費用は含まれない。
  • ④国民医療費には、固定した身体障害のために必要な義眼や義肢の費用も、治療の一環としてすべて含まれる。
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正解 ③国民医療費は、医療機関等における傷病の治療費を対象とし、健康診断や予防接種などの費用は含まれない。
解説
厚生労働省が公表する国民医療費は、医療機関等における保険診療の対象となり得る傷病の治療に要した費用を推計するものであり、正常な妊娠・分娩に要する費用、健康診断・予防接種等の予防を目的とする費用、固定した身体障害のための義眼・義肢の費用などは、治療費でないためその範囲に含まれません。

他の選択肢が誤りの理由
①は正常な妊娠・分娩費用が国民医療費に含まれない点を無視しており誤りです。②は予防接種の費用が治療費ではなく予防目的の費用として国民医療費に含まれない点を無視しており誤りです。④は義眼・義肢の費用が国民医療費に含まれない点を無視しており誤りです。
問25-10

国立社会保障・人口問題研究所が作成する社会保障費用統計に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  • ①社会保障費用統計では、ILOが定める基準に基づく「社会保障給付費」の集計が行われているとされる。
  • ②社会保障費用統計では、OECDが定める基準に基づく「社会支出」の集計についても行われているとされる。
  • ③ILO基準による社会保障給付費は、個人に帰着する給付を集計対象とし、施設整備費などの管理費は含まれない。
  • ④社会保障費用統計は、民間の生命保険会社が支払う保険金の総額のみを対象として集計するものであるとされる。
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正解 ④社会保障費用統計は、民間の生命保険会社が支払う保険金の総額のみを対象として集計するものであるとされる。
解説
社会保障費用統計は、年金・医療保険・介護保険・雇用保険・生活保護・子育て支援など、公的な社会保障制度に関する年間の収支を国際基準に基づいて集計するものであり、民間の生命保険会社の保険金支払額を対象とするものではありません。

他の選択肢が正しい理由
①はILO基準による社会保障給付費が集計されることを正しく説明しています。②はOECD基準による社会支出もあわせて集計されることを正しく説明しています。③はILO基準の社会保障給付費が個人に帰着する給付を対象とし、施設整備費等を含まないことを正しく説明しています。
問35-10

社会保障給付費の部門別分類に関する記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①社会保障給付費は、一般に「医療」「年金」「福祉その他」という3つの部門に大別して集計されるとされる。
  • ②社会保障給付費には、部門別の内訳を集計する仕組み自体が存在せず、総額のみが公表されるとされている。
  • ③社会保障給付費のうち「福祉その他」には、医療に関する給付がすべて含まれ、「医療」という区分は存在しない。
  • ④社会保障給付費は、「医療」と「年金」の2部門に分類され、介護や子育て支援は集計対象から除外されるとされる。
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正解 ①社会保障給付費は、一般に「医療」「年金」「福祉その他」という3つの部門に大別して集計されるとされる。
解説
社会保障給付費は、部門別に「医療」「年金」「福祉その他」の3区分に大別して公表されます。「福祉その他」には、介護保険や子育て支援、生活保護、雇用保険の失業等給付などが含まれます。

他の選択肢が誤りの理由
②は部門別内訳が集計されない点を否定しており誤りです。③は「医療」という独立区分が存在しない点で誤りです。④は分類が「医療」「年金」の2部門のみであるとする点で誤りで、介護や子育て支援等は「福祉その他」に含めて集計されます。
問45-10

国民年金の被保険者の種別に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  • ①自営業者や学生など、他のいずれの号にも該当しない者は、国民年金の第1号被保険者となる。
  • ②厚生年金保険の適用事業所に使用される被用者は、国民年金の第1号被保険者として扱われる。
  • ③第2号被保険者に扶養される配偶者で一定要件を満たす者は、国民年金の第3号被保険者となる。
  • ④厚生年金保険の被保険者は、同時に国民年金の第2号被保険者としても位置付けられる。
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正解 ②厚生年金保険の適用事業所に使用される被用者は、国民年金の第1号被保険者として扱われる。
解説
厚生年金保険の適用事業所に使用される被用者は、国民年金の第1号被保険者ではなく、第2号被保険者として位置付けられます。第1号被保険者は、自営業者・学生など第2号・第3号のいずれにも該当しない者です。

他の選択肢が正しい理由
①は他の号に該当しない自営業者等が第1号被保険者となることを正しく説明しています。③は第2号被保険者に扶養される配偶者が要件を満たせば第3号被保険者となることを正しく説明しています。④は厚生年金保険の被保険者が同時に国民年金の第2号被保険者として位置付けられることを正しく説明しています。
問55-10

社会保障審議会に関する記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①社会保障審議会は、厚生労働省ではなく内閣府に置かれる、社会保障全般を審議する機関である。
  • ②社会保障審議会は、法律上の設置根拠を持たず、厚生労働省内部の任意の会合として運営されている。
  • ③社会保障審議会は、厚生労働大臣の諮問に応じて、社会保障制度に関する重要事項を調査審議する機関である。
  • ④社会保障審議会には部会が設けられておらず、すべての事項を審議会の本会議のみで扱う仕組みとなっている。
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正解 ③社会保障審議会は、厚生労働大臣の諮問に応じて、社会保障制度に関する重要事項を調査審議する機関である。
解説
社会保障審議会は厚生労働省に設置される審議会で、厚生労働大臣の諮問に応じて、人口問題や社会保障制度全般に関する重要事項を調査審議し、意見を述べる役割を担っています。年金部会や医療保険部会など複数の部会が設けられ、専門的な検討が行われています。

他の選択肢が誤りの理由
①は設置される府省が厚生労働省ではなく内閣府であるとする点で誤りです。②は法律上の設置根拠を持たない任意の会合であるとする点で誤りです。④は部会が設けられていないとする点で誤りで、実際には複数の部会が設置され専門的な審議が行われています。
問65-10

国民医療費の範囲に含まれない費用の具体例に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  • ①入院時に、より快適な病室を希望したことにより生じる差額ベッド代(差額室料)は、国民医療費には含まれない。
  • ②ドラッグストア等で購入する一般用医薬品(市販薬)の購入費用については、国民医療費には含まれないとされる。
  • ③美容などを目的とする整形手術など、治療を目的としない費用については、国民医療費には含まれない。
  • ④入院時に負担する差額ベッド代は、療養の給付に付随する費用として、国民医療費の中核をなす費用に含まれる。
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正解 ④入院時に負担する差額ベッド代は、療養の給付に付随する費用として、国民医療費の中核をなす費用に含まれる。
解説
差額ベッド代(差額室料)は、保険診療における治療そのものの費用ではなく、患者が快適性等を理由に選択する自己負担の費用であるため、国民医療費には含まれません。国民医療費はあくまで保険診療の対象となり得る傷病の治療費を集計するものです。

他の選択肢が正しい理由
①は差額ベッド代が国民医療費に含まれないことを正しく説明しています。②は市販薬の購入費用が国民医療費に含まれないことを正しく説明しています。③は美容目的の整形手術など治療を目的としない費用が国民医療費に含まれないことを正しく説明しています。
問75-10

社会保障の給付と負担に関する国際比較の視点に関する記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①社会保障の給付水準と国民負担率の関係は、確かに、しばしば「高福祉高負担」「低福祉低負担」という考え方で整理される。
  • ②社会保障の給付水準と国民負担率との間には、いかなる国でも相関関係が見られないことが、国際的な共通認識とされている。
  • ③国民負担率とは、あくまで国民所得に占める租税の割合のみを指すとされ、社会保険料の負担は一切含まれない概念である。
  • ④社会保障の給付水準を国際比較する際、各国の制度の違いを考慮する必要は一切なく、単純な金額比較のみで足りる。
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正解 ①社会保障の給付水準と国民負担率の関係は、確かに、しばしば「高福祉高負担」「低福祉低負担」という考え方で整理される。
解説
社会保障制度の国際比較を行う際には、給付水準の高さと、それを支える国民負担率(租税負担と社会保険料負担の合計が国民所得に占める割合)の高さとの関係に着目し、「高福祉高負担」「中福祉中負担」「低福祉低負担」といった整理がしばしば用いられます。

他の選択肢が誤りの理由
②は給付水準と国民負担率との間に相関関係が全く見られないとする点で誤りです。③は国民負担率が租税負担のみを指すとする点で誤りで、社会保険料の負担もあわせた概念です。④は制度の違いを考慮する必要がないとする点で誤りで、各国の社会保障制度の設計の違いを踏まえた比較が必要とされます。
問85-10

厚生労働白書に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  • ①厚生労働白書は、厚生労働省が毎年公表する、行政の現状や施策の動向をまとめた報告書である。
  • ②厚生労働白書は、法律により全世帯への個別配布が義務付けられている、法定の広報文書である。
  • ③厚生労働白書では、年によって設定される特集テーマに沿った分析が行われることがあるとされる。
  • ④厚生労働白書は、社会保障制度に関する動向を把握するための重要な資料の一つとして参照される。
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正解 ②厚生労働白書は、法律により全世帯への個別配布が義務付けられている、法定の広報文書である。
解説
厚生労働白書は、厚生労働省が厚生労働行政の現状や施策の動向を国民に広く伝えるために毎年公表している報告書ですが、全世帯への個別配布が法律上義務付けられているものではありません。

他の選択肢が正しい理由
①は厚生労働白書が毎年公表される厚生労働行政の報告書であることを正しく説明しています。③は年ごとのテーマに沿った特集分析が行われることがあることを正しく説明しています。④は白書が社会保障制度の動向を把握するための資料として参照されることを正しく説明しています。
問95-10

社会保険関係の統計の作成に関する記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①公的年金の被保険者数や受給者数に関する統計は、民間の調査会社が独自に集計するものであり、行政機関が公表することはない。
  • ②医療保険や年金保険の適用状況に関する統計は、統計法上の作成義務がなく、公表するかどうかは各保険者の任意とされている。
  • ③厚生労働省や日本年金機構などの関係機関は、医療保険・年金保険等の適用状況や財政状況に関する統計を作成し、公表している。
  • ④社会保険関係の統計については、いったん公表されると、その後の制度改正等によって内容が更新されることは決してない。
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正解 ③厚生労働省や日本年金機構などの関係機関は、医療保険・年金保険等の適用状況や財政状況に関する統計を作成し、公表している。
解説
厚生労働省や日本年金機構、全国健康保険協会などの関係機関は、それぞれが所管する制度について、被保険者数や受給者数、財政状況などに関する統計を作成し、定期的に公表しています。これらは社会保障制度の現状把握や政策立案の基礎資料として活用されます。

他の選択肢が誤りの理由
①は行政機関が統計を公表することはないとする点で誤りです。②は統計作成が各保険者の任意にとどまるとする点で誤りで、統計法等に基づき作成・公表される統計も存在します。④は統計が制度改正等を踏まえて継続的に更新・公表され続ける点を無視しており誤りです。
問105-10

社会保障制度全体の財源に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  • ①社会保障制度の財源には、被保険者や事業主がそれぞれ負担する保険料が含まれるとされている。
  • ②社会保障制度の財源には、国及び地方公共団体がそれぞれ負担する公費(税財源)も含まれている。
  • ③年金積立金の運用収入など、積立金の運用による収益等も、社会保障制度の財源の一部を構成することがある。
  • ④社会保障制度の財源は保険料のみで構成されており、公費や積立金の運用収入が財源に充てられることはない。
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正解 ④社会保障制度の財源は保険料のみで構成されており、公費や積立金の運用収入が財源に充てられることはない。
解説
社会保障制度の財源は、被保険者・事業主が負担する保険料に加え、国・地方公共団体が負担する公費、さらに年金積立金の運用収入など複数の財源を組み合わせて構成されており、保険料のみに限られるものではありません。

他の選択肢が正しい理由
①は保険料が財源の一部を構成することを正しく説明しています。②は公費が財源の一部を構成することを正しく説明しています。③は積立金の運用収入も財源の一部となり得ることを正しく説明しています。

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