2026年版・2-10

労働保険徴収法(メリット制・特別加入等)の一問一答

社会保険労務士(社労士)「労災保険法」から、労働保険徴収法(メリット制・特別加入等)に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問12-10

労災保険のメリット制が設けられている趣旨に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①メリット制は、事業の規模にかかわらず、災害の発生件数のみで保険料率を決定する制度である。
  • ②メリット制は、労働者の賃金水準の高低に応じて保険料率を増減させる制度であるとされている。
  • ③メリット制は、事業主の労働災害防止努力の程度を保険料率に反映させる趣旨で設けられた制度とされている。
  • ④メリット制は、事業主の申請に基づき、常に一律10%の保険料率引下げを認める制度であると解されている。
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正解 ③メリット制は、事業主の労働災害防止努力の程度を保険料率に反映させる趣旨で設けられた制度とされている。
解説
同一業種であっても、事業主の安全衛生管理の取組みの程度によって労働災害の発生状況には差が生じます。メリット制は、一定期間の業務災害に関する収支率に応じて労災保険率を増減させることで、事業主の災害防止努力を促す趣旨で設けられた制度です。

他の選択肢が誤りの理由
①は誤りで、発生件数のみでなく、規模に応じた収支率を基礎に判断されます。②は誤りで、労働者の賃金水準の高低によって保険料率が増減する制度ではありません。④は誤りで、一律10%の引下げが常に認められる制度ではなく、収支率に応じて増減の方向・幅が変わります。
問22-10

メリット制の対象事業に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①メリット制は継続事業だけでなく、一定の要件を満たす有期事業(建設の事業等)にも適用され得る。
  • ②メリット制が適用されるかどうかは、事業の種類や規模等に応じて定められた要件により決まるとされる。
  • ③メリット制の適用の有無は、業務災害に関する収支率を基礎として判断されるとされている。
  • ④メリット制は、雇用保険率の部分についても含めて増減の対象とする制度であるとされている。
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正解 ④メリット制は、雇用保険率の部分についても含めて増減の対象とする制度であるとされている。
解説
メリット制によって増減の対象となるのは労災保険率の部分のみであり、雇用保険率は増減の対象に含まれません。雇用保険は失業等の一般的なリスクに対応する保険であり、個々の事業主の労働災害の発生状況とは直接結び付かないためです。

他の選択肢が正しい理由
①は正しく、継続事業のほか有期事業にもメリット制が適用され得ることを正確に説明しています。②は正しく、事業の種類・規模等に応じた要件により適用の有無が決まります。③は正しく、業務災害に関する収支率を基礎に判断される仕組みを正確に説明しています。
問32-10

継続事業におけるメリット制の適用要件に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①連続する3保険年度中の各年度において100人以上の労働者を使用する事業等が、適用対象となり得るとされる。
  • ②継続事業でメリット制の対象となるのは、常時1000人以上の労働者を使用する事業に限られると解されている。
  • ③継続事業でメリット制の対象となるかどうかは、事業主の資本金の額のみによって判断されるとされる。
  • ④継続事業は、労働者数にかかわらず、事業を開始した初年度から必ずメリット制の対象となるとされる。
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正解 ①連続する3保険年度中の各年度において100人以上の労働者を使用する事業等が、適用対象となり得るとされる。
解説
継続事業については、連続する3保険年度中の各保険年度において、100人以上の労働者を使用する事業、又は20人以上100人未満で一定の要件(労災保険率から非業務災害率を減じた率に使用労働者数を乗じた数値が0.4以上)を満たす事業が、メリット制の適用対象となります。

他の選択肢が誤りの理由
②は誤りで、1000人以上に限定されるものではなく、100人以上、又は20人以上100人未満の一定要件を満たす事業も対象です。③は誤りで、資本金の額ではなく労働者数や収支に関する要件によって判断されます。④は誤りで、初年度から必ず対象となるのではなく、連続する3保険年度の実績等が問われます。
問42-10

メリット制による労災保険率の増減幅に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①メリット制による労災保険率の増減幅は、原則として±10%の範囲内とされている。
  • ②メリット制による労災保険率の増減幅は、原則として±40%の範囲内とされている。
  • ③メリット制による労災保険率の増減幅には上限がなく、青天井で保険料率が変動する。
  • ④メリット制による労災保険率の増減幅は、常に±100%(保険料が無料又は倍額)とされている。
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正解 ②メリット制による労災保険率の増減幅は、原則として±40%の範囲内とされている。
解説
メリット制により増減される労災保険率の幅は、原則として基準となる率の±40%の範囲内とされています。なお、一定の安全衛生措置を講じた中小規模の事業について増減幅を±45%まで広げる特例メリット制も設けられています。

他の選択肢が誤りの理由
①は誤りで、±10%ではなく±40%が原則の範囲です。③は誤りで、上限のない青天井の制度ではありません。④は誤りで、±100%という極端な増減幅は設けられていません。
問52-10

労災保険の特別加入制度が設けられている趣旨に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①特別加入制度は、労働基準法上の労働者に該当する者を追加で保護するための制度であるものと解されている。
  • ②特別加入制度は、事業主の家族従業者を除く一般の労働者のみを対象とする制度であるとされる。
  • ③特別加入制度は、労働者ではないが実態として労働者に準じた保護を要する者を対象とする制度とされている。
  • ④特別加入制度は、海外に居住する日本国籍を持つ者すべてを一律に対象とする制度であるとされている。
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正解 ③特別加入制度は、労働者ではないが実態として労働者に準じた保護を要する者を対象とする制度とされている。
解説
労災保険は本来労働者を保護する制度ですが、中小事業主や一人親方等は、労働者ではないものの、その業務の実態や災害の発生状況に照らして労働者に準じた保護を及ぼすことが適当な場合があります。特別加入制度は、このような者を政府の承認を受けて特別に労災保険に加入させる制度です。

他の選択肢が誤りの理由
①は誤りで、労働基準法上の労働者は当然に労災保険の適用を受けるため、特別加入の対象ではありません。②は誤りで、家族従業者も一定の要件のもとで特別加入の対象に含まれ得ます。④は誤りで、海外居住者すべてを一律に対象とするものではなく、要件を満たす海外派遣者等に限られます。
問62-10

中小事業主等の第1種特別加入に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①中小事業主が特別加入するためには、業種に応じて定められた労働者数の範囲内であることを要する。
  • ②中小事業主等の特別加入には、労働保険事務組合に労働保険事務の処理を委託していることを要する。
  • ③第1種特別加入の対象には、中小事業主のほか、その事業に従事する家族従事者等も含まれ得る。
  • ④中小事業主が特別加入するためには、労働者数にかかわらず、資本金1億円以上であることを要する。
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正解 ④中小事業主が特別加入するためには、労働者数にかかわらず、資本金1億円以上であることを要する。
解説
中小事業主として特別加入できるかどうかは、資本金の額ではなく、常時使用する労働者数が業種に応じて定められた基準(金融業・保険業・不動産業・小売業は50人以下、卸売業・サービス業は100人以下、その他の業種は300人以下)以下であるかどうかによって判断されます。資本金1億円以上という要件は存在しません。

他の選択肢が正しい理由
①は正しく、業種に応じた労働者数の基準を正確に説明しています。②は正しく、労働保険事務組合への事務委託が中小事業主等の特別加入の要件の一つです。③は正しく、中小事業主に加えその家族従事者等も第1種特別加入の対象に含まれ得ます。
問72-10

第2種特別加入(一人親方その他の自営業者等)に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①第2種特別加入の対象には、一人親方その他の自営業者や、家内労働者等の特定作業従事者が含まれるとされる。
  • ②第2種特別加入の対象は、法人の代表取締役に限られており、個人事業主は対象とならないとされる。
  • ③第2種特別加入の対象は、常時100人以上の労働者を使用する大規模な個人事業主に限られると解されている。
  • ④第2種特別加入というのは、海外派遣者のみを対象とする特別加入の一区分であるものとされている。
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正解 ①第2種特別加入の対象には、一人親方その他の自営業者や、家内労働者等の特定作業従事者が含まれるとされる。
解説
第2種特別加入の対象は、労働者を使用しないで事業を行う一人親方その他の自営業者(個人タクシー業者、大工、とび職等)、及び特定作業に従事する家内労働者等の特定作業従事者です。中小事業主を対象とする第1種特別加入とは異なる区分です。

他の選択肢が誤りの理由
②は誤りで、法人の代表取締役に限定されるものではなく、個人で事業を行う者が主な対象です。③は誤りで、労働者を使用しない者を対象とする区分であり、100人以上の労働者を使用する事業主は第1種特別加入等の対象です。④は誤りで、海外派遣者は第3種特別加入の対象です。
問82-10

第3種特別加入(海外派遣者)に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①第3種特別加入の対象は、国内の事業場のみで就労する労働者に限られるとされている。
  • ②第3種特別加入の対象には、国内の事業主から海外の事業に派遣される労働者等が含まれるとされる。
  • ③第3種特別加入の対象は、一人親方その他の自営業者に限られ、海外派遣者は含まれないと解される。
  • ④第3種特別加入は、外国籍を有する労働者のみを対象とする特別加入の区分であるとされる。
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正解 ②第3種特別加入の対象には、国内の事業主から海外の事業に派遣される労働者等が含まれるとされる。
解説
海外の事業(海外支店、現地法人、海外の中小規模の事業主のもとなど)に派遣される労働者は、原則として派遣先の国の労働者として扱われ、そのままでは日本の労災保険の適用を受けません。そこで第3種特別加入により、要件を満たす海外派遣者を特別に労災保険の対象とすることができます。

他の選択肢が誤りの理由
①は誤りで、国内の事業場のみで就労する労働者は通常の労災保険が適用され、特別加入の対象ではありません。③は誤りで、一人親方その他の自営業者は第2種特別加入の対象です。④は誤りで、国籍ではなく海外の事業に派遣されるという就労実態によって対象が定まります。
問92-10

特別加入者の給付基礎日額に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①特別加入者の給付基礎日額は、一般の労働者と同様に、実際の賃金額に基づき自動的に算定されると解されている。
  • ②特別加入者の給付基礎日額は、常に一律25,000円として法令で固定されているものとされている。
  • ③特別加入者の給付基礎日額は、3,500円から25,000円の範囲内で申請に基づき政府が決定するとされる。
  • ④特別加入者の給付基礎日額は、事業主が労働者の同意を得ずに一方的に決定できるものとされている。
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正解 ③特別加入者の給付基礎日額は、3,500円から25,000円の範囲内で申請に基づき政府が決定するとされる。
解説
特別加入者は労働者ではなく、労働基準法上の平均賃金という概念になじまないため、3,500円から25,000円までの範囲内で用意された複数の額の中から、特別加入者本人の希望等に基づく申請に応じて政府が給付基礎日額を決定します。これを基礎に保険料や保険給付額が計算されます。

他の選択肢が誤りの理由
①は誤りで、一般の労働者のように実際の賃金額から自動的に算定される仕組みではありません。②は誤りで、一律25,000円に固定されているわけではなく、複数の額から選択されます。④は誤りで、特別加入者本人の希望に基づく申請を前提とする仕組みです。
問102-10

特別加入者に対する労働基準法・通勤災害関係の規定の適用に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①特別加入者は労働者ではないため、労働基準法上の労働時間・休憩等の規定はそもそも適用されない。
  • ②特別加入者についても、要件を満たせば通勤災害に関する保護制度の適用を受けることができるとされる。
  • ③特別加入者の業務災害の認定にあたっては、特別加入の申請時に届け出た業務の内容が考慮される。
  • ④特別加入者には通勤災害に関する規定は一切準用されておらず、通勤中の災害は常に保護の対象外である。
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正解 ④特別加入者には通勤災害に関する規定は一切準用されておらず、通勤中の災害は常に保護の対象外である。
解説
特別加入者についても、通勤災害に関する規定は一定の範囲で準用されており、要件を満たす移動中の災害は通勤災害として保護の対象となり得ます。「一切準用されていない」というのは誤りです。もっとも、特別加入者は労働者ではないため、労働基準法上の労働時間・休憩等の規定はそもそも適用されません。

他の選択肢が正しい理由
①は正しく、特別加入者に労働基準法の労働時間規制等が適用されないことを正確に説明しています。②は正しく、特別加入者にも通勤災害の保護制度が及び得ることを正確に説明しています。③は正しく、特別加入者の業務災害の認定において、あらかじめ届け出た業務の内容の範囲内であるかが考慮される点を正確に説明しています。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。